約束

ほんの少し飲んだワイン
何故か私を大胆にさせるわ
耳にあてた受話器からは
あなたを呼び続けてるベルの音
ごめんねこんな時間に起こして
優しいその声聞きたかった
別れても友達でしょう?
あなたの隣で眠る彼女が
目を覚まさないうちに 切るから……

よりを戻す気もないのに
あなたを惑わす私を許して
過ぎた日々を振り返れば
楽しかったことだけ 想い出すの
今の彼を愛しているのに
時々悲しくなるのはどうしてかしら
皮肉なものね
二度と会わないと 決めたあなたが
気にかかるのよ
こんな夜更けは

いつかどこかで すれ違っても
知らないふりして通り過ぎる
約束を交わしたとたん
涙がひと粒 ぽつんと落ちて
アドレス帳の名前 消したの
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