シガー

くゆらす煙り立ちのぼる、肌をさすような朝
ああ木枯らし、ため息さえ連れてくる時雨
いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?
ああユメかマコトか、瞼に画かれた道
窓辺に置かれた花は燃えたぎるその息吹を
ああ誰に奉げようか? 君にも同じ事を問う
君は今何を感じています? 願わくは…
育て、奮い立て、僅か君の中のあたし

しじまも、咽喉を通らぬ食事も日常となり
ああ繰り返し、鼓動を掴みにやって来る君
旋律の狂った季節を知らす蝉たちの調べ
ああユメかウツツか、脳が切り開く路
触れたいとその両手が欲しがる美しさなら
ああユメかムボウか? 君の胸に宿る赤
君は今誰を想っています? 願わくは…
育て、揺り動かせ、あわや君の中のあたし
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