鴛鴦鴉

言葉だけなら 売るほどるが
人のこころは 言葉じゃ買えぬ
買えぬ道理を 承知の上で
義理と情けの 別れ路
俺も人の子 俺も人の子 心が欲しい

昨日はじめて あいつに逢って
今日は眩しい 鴛鴦がらす
永い道だと 思っていたが
好いた惚れたに 時はない
連れの笑顔で 連れの笑顔で 草鞋も軽い

一つ山越え また越えて
山の数ほど 重ねた不孝
故郷じゃ待つだろ お袋さまへ
土産がわりの 恋女房
見せに帰ろう 見せに帰ろう 来春こそは
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