浮世草

過ぎた恋だと 笑っても
口と心は 裏表
憎い人ほど 後を引く
胸の 胸の未練火 消せぬまま
川を流れる 浮世草

愛を信じて 背かれた
私みたいな 弱虫は
なみだ洗った 水なのか
寄せる 寄せるさざ波 袖濡らす
しぶき冷たい 浮世草

呑めぬお酒に すがっても
沁みるばかりの 傷あとは
いまに月日が 消すと言う
元の 元の笑顔が 戻るまで
明日へ流れる 浮世草
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