開かないドア

踏切の見える丘で
開かないドアをたたき続けるのか
日が暮れてもまだ 夜が明けてもまだ
開かないドアをたたき続けるのか

等間隔に並べられた 線路の枕木のように
今日の続きなら 明日はつまらねえ
開かないドアをたたき続けるのか

僕は知ってる 僕は知ってる
あの電車にも僕の席はある

踏切の見える丘で
やりかけの仕事 ほうり投げて
読みかけの本を途中やめにして
開かないドアにはさよならを言おう

僕は知ってる 僕は知ってる
あの電車にも僕の席はある

踏切の見える丘の
開かないドアは今日も閉じたまま
開けるためじゃなく たたくためにある
開かないドアは今日も閉じたまま
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