the imprinting

歪なプラグが
滑り込む時の残像を
フラッシュバックする毎日だ

汚れたい僕らの
拙い言葉に失望だ
目を伏せそうだ

ローファットな愛憎
異存無しか?
今 思い出すよりもずっと
混沌としていた筈の
「少年」を患って
誰の事も許さずに
単色の夢を見たい

僅かに開いた
天国のドアの容量では
あぶれそうだよ
崇高に見せた窓辺と
振り返る君への思い

すれ違う世界と
交わした言葉の上っ面に
とろけそうだ

フローレスが尊いか
異論無しか? 君
思い出すよりもずっと
混沌としていた筈の
「少年」が終わって
次の呼び名へ変わるまで
ロックンロールに夢中

誰かに聞いた
リアルっぽい感動を借りて来て
嬉しそうに話している
またそれを又貸しして
胡散臭くなってゆく
体じゃなく心でもなく
頷く事を覚えた
床に根を張った胞子が
ゆっくり手を伸ばしてゆく

遥かに広がる
瞼の裏側の世界
爛れる、体の中で爛れる
有象無象を連れ
この葛藤を僕ら
引きずってずっと続ける
連れ添って
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