夜がまた来る

坂の道を長く下る時
街灯りは遠く広がる
この夜に二度目など無いから
想いの全てを込めて
口笛を

夜がまた来る
空が落ちて来る

ゆっくりと色は褪せてゆく
もう一度、静かに呼吸を
整えて

夜がまた来る
空が落ちて来る
頬を打てば凍てつく
吸い込んでは胸に沁む
冬の空気を引き連れて
夜の気配を身にまとい
歩く
夜がまた来る
空が落ちて来る
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