公園

桜吹雪が舞う朝 えりを正して歩いた
いのちのあたらしさに 涙がこぼれてきた
季節がめぐり 思い出すのは
あなたと歩いた 春の公園

噴水の虹をつかまえに 心ぬぎすてて飛びこんだ
虹の向こうのあなたは まぶしそうにほほえんでいた
季節がめぐり 思い出すのは
ふたりではしゃいだ 夏の公園

本当の気持ち言えなくて なぜか傷ついていた
色づいてゆく木の葉に 戸惑いをかくせなかった
季節がめぐり 思い出すのは
ひとりでたたずむ 秋の公園

愛しているのに愛せない 哀しくて苦しくて
裸木の凛々しさに 冬空がやさしく見えた
季節がめぐり 思い出すのは
ひとりでほほえむ 冬の公園
あなたはいない 私は歩く 今日の公園
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