戦風の中に立つ

君の面影はもう夏の逃げ水の中に
忘れ難きあの声は通り雨に流された
心残りのあの日 笑って誤魔化していた
僕は強くなれたのか? 僕ら強くなれたのか?

有刺鉄線の巻き付いた青空に興味はないけれど
いつもどこかで夢見ていた
新しい場所 ここじゃない場所

明日への道標など 今の僕に必要ない
戦ぐ風が識っている
生きている限り 闘うだけ

君の面影はもう秋の落葉の中に
忘れ難きあの声は虫の音色に溶けていく
心残りのあの日 黙って誤魔化していた
君は強くなれたのか? きっと強くなれるだろう

十二階建てのビルの上 生命を燃やしていた
いつもここで眺めていた
退屈な日々 蹴っ飛ばしながら

明日への道標など 今の僕に必要ない
戦ぐ風が識っている
生きている限り 闘うだけ
×