ハチミツ

もしその場所から甘い誘惑がないなら 私は帰りたい
働き蜂の様にその匂いに惹かれて行くの 羽根が無くても

明日の朝には目が覚め「あれは夢だった」なんて
甘い甘いミツを吸った記憶はないけど
目の前に広がるこの風景が
もう一度私を羽ばたかせるわ

明日この場所にあなたの影がないなら 私は叫びたい
ドミノ倒しの様にキレイに片付くのなら 夢はサビつく

臆病な私は気持ちをカメラに記憶して
全てを飲み込む勇気はないけど

いつか写真を並べて笑おう
現実とはまるで違ったなんて

春 君は出会い悩みながら満たされないまま埋められていく
喜びも悲しみもまたあるけれども ここに立ち止まれず

明日の朝には目が覚め「あれは夢だった」なんて
甘い甘いミツを吸った記憶はないけど
きっときっと見つけられるはず
もっと先に進める力を
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