春待ち草

名残りの雪を とかすよな
涙ひとすじ あたたかい
一輪草 一輪草 倖せつれてこい
似た者どうしが 肩寄せて
あすを信じて 暮らそうよ
いつ迄も 何処までも…

淋しい時に 飲む酒は
生きるためよと 瞳をそらす
雪割草 雪割草 倖せつれてこい
冷たい路地裏 窓の外
いつか見えるさ 夢灯り
いつ迄も このおれと…

小さな希望を 一度でも
咲かせたいわと 細い声
福寿草 福寿草 倖せつれてこい
夜空の遠く なお遠く
呼んでみようよ 遅い春
いつ迄も 二人して…
×