ATLANTE

遠くで稲光が ひかってる
やがて 轟く空から 雨が放たれて

君がにぎりしめて 離せないと思うもの
ひとつ ひとつ その手の中から
溶けて 流れてゆく

遠くで稲光が ひかってる
時は刻むことを忘れ ただ風になる

そして 細胞の記憶が
まばたきのたびに 蘇って満ちて
君は アトランテの記憶を
手放した その手にとり戻せるから

どんな 遠まわりをした旅も
やがて ひとつの場所にたどり着く日が来る

もし私が先に そこで君を 待ってたら
なつかしい エンレイ草を一輪 私に差し出して

何もかもが 成就してゆく日は
好きな花の香りに つつまれていたいから

拍動をくり返す 宇宙
集められ そして また拡がってゆく
だから アトランテは ふたたび
五感つきぬけて ここへやってくる

遠くで 稲光が光ってる
もうすぐ 新しい未来の扉が開くよ
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