風を待つカーテン

部屋は汚いけど ドアノブは綺麗だよ
だから詩を書くんだよ 「哀しくない」と 「哀しくない」と

学校は行かないよ 電話が鳴るけれど
ギターを弾く指で 耳を押さえるんだ

だけど「将来」君がいると思うからいいんだ
僕は太陽を待つ窓

落書きを描くペンの音しかしない午後
遠くから聞こえる チャイムの音色 チャイムの音色

だから詩を書くんだよ 歌も教えるんだよ
テープに吹き込んで 耳を澄ませるんだ

だけど「将来」君に聴こえるからいいんだ
僕は風を待つカーテン

大嫌いな教科書と 人を謀る紙に
好きな夢を書くんだよ 時を超えるような

いつかきっと君に届くと思うからいいんだ
僕は太陽を待つ窓
僕は風を待つカーテン
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