samsara

まぶたの裏に浮かんで消える いつかどこかの光景
数えきれない夜を過ごして たったひとつの朝を待つ
無限につづく迷路のなかで 覚めない夢をみていた

あらがえない いくつもの悲しみに なき疲れたうつせみ
行き場のない うつろな私は

まわりつづける けして終わらない
踊りつづける いまは誰もいない世界で

つらい夜を くり返すその度に 忘れかけたほほえみ
かたちのない 希望のかけらは

この手をすり抜け 無限にひろがる
迷路のなかに 闇のなかに 溶けてなくなりそう
いまもきこえる 夏の蝉しぐれ
こだましている ひびいている 閉じた夢のなかで

求めつづけて 叶わないのなら
いますぐ私に 悪い夢の終わりを教えて
まわりつづける けして終わらない
踊りつづける いまは誰もいない世界で
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