想詩 ~ウムクトゥ~

人波にさらわれても
たどり着ける 浜辺も無し
思い出に もたれかかる
時の中で ひとり想う

あれはいつか木漏れ日から
聞こえたあなたの声
かすかな程 暖かくて
笑顔になれる気がした

涙 枯れるまで
泣きたいと思うのは
誰にすがろうと
同じ事だろう
同じ事だろう

とめどなくそそぐ流れ
髪に触れた 夏の調べ
過ぎ去りし 夢の跡に
何を求め ひとり想う

あれはいつか黄昏へと
滲んだあなたの影
霞む声を 追いかけてた
想いは届く気がした

涙 枯れるまで
泣きたいと思うのは
誰にすがろうと
同じ事だろう
同じ事だろう

涙 枯れるまで
泣きたいと思うのは
誰にすがろうと
同じ事だろう
同じ事だろう
×