少女の薄明

朝(あした)の見えぬ夜
繰り返し 時を重ねた
あぁ 肺に流れ込む
この灰色の感情にのまれる

カラカラ音を立てて
小さな輪を回してる
出口などはじめから無い
檻の中で尽きるだけ

抗うほどにまた
尖る刃が
傷跡を抉った

変わらぬ運命なら
願うことは無益だと
分かってる 分かっているの
それでもまだ願ってしまう

闇の中できらめいた
かすかな希望
縋るように伸ばした手が
どうか届くように

胸を穿つ悲しみに
すくんだ足を
一歩前に出すたびに
とても怖くて

けれどもうこの輪廻から
抜け出したいの
夢見ていた幸せな
ありふれた日々

終焉(おわり)が近付く
夜明けを待ってる…
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