浪花酔虎伝

のれんくぐれば 道頓堀の
呑んべェ横丁に 灯(ひ)がともる
今夜も一杯 また一杯と
はしご酒だよ 飲むだけ飲んで
明日(あす)もやるぞと 通天閣を
仰ぐ男の 浪花酔虎伝

夜の大阪 心斎橋の
風を往(い)なして ちどり足
三吉小春の 気分じゃないが
惚れたお前の 肩抱きよせて
歩く姿は 王将気取り
夫婦(めおと)酒だよ 浪花酔虎伝

どうせこの世は 成るよにゃ成らぬ
酔ってぶらりと 御堂筋
ミナミへ行こうか それとも新地
足が向くのは なじみの酒場
意気が溶け合う 仲間と飲んで
男一代 浪花酔虎
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