泣かせ雨

まるでお前の 涙のような
雨が酒場の 窓に降る
陰に日向に なりながら
なりながら
俺に尽くして くれた奴
酔えばお前の 仕種や癖を
思いださせる…… 泣かせ雨

慣れぬ手つきで お酒を注いで
明日の倖せ 夢みてた
そんなお前の けなげさに
けなげさに
いつか冷たく 背を向けた
おとこ心の 我がまま気まま
責めているよな…… 泣かせ雨

白い襟足 おさない笑顔
今度逢えたら 離さない
淋しがりやの 細い肩
細い肩
どこで濡れてる この雨に
酒で癒せぬ こころの傷に
沁みる夜更けの…… 泣かせ雨
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