オオカミ

私の知らない君の少年時代 君が確かに
第二ボタンをあげたとき 私はどこにいたのだろう

今から君の少年時代へ 横取りしに行こうかな
“私はこの人の未来の彼女よ よこしなさい”

桜咲く校舎の自転車小屋で
君を待つ恋する乙女
私には届かないところで その過去も流れているの

少年時代 どこへ行けば
君の過去に出逢えるの
君のママの次に私が君を知っていたい

しつこいくらいに甘えてくる君 その顔をみんなに見せたいわ
君も私に負けないくらいちょっとガキンチョさ

あんなにケンカしたのに 目が覚めればお腹もへった
私も君に負けないくらい ちょっと単細胞

ねたまれてるわよ 私たち
いいえ もうすでに 例の人
いろいろやってるわ ああ なんて心地よいのかしら

私はオオカミが大好きで
君はオオカミに似ている
ただそれだけのこと 大好きよ
×