越後の龍

雪深き
越後の守護神 景虎は
敵を睨んで 護摩を焚く
毘龍の旗の ゆくところ
吾に「大義の」誠あり

霧晴れて
川中島に 時は来る
車懸かりの 陣備え
命を惜しむな 名を惜しめ
上杉謙信 ここにあり

極楽も 地獄も先は有明の 月の心に 懸かる雲なし<辞世の句>

桜(はな)が咲き
春日の城に 島が啼く
不犯(ふぼん)の名将 謙信は
情けに厚く 儀に重く
戦国乱世を 駆け抜ける
戦国乱世を 駆け抜ける
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