きれいになったね

日曜の午後の日差し にぎわう人波の中で
僕を探す 君を見つけた
半年ぶりに会う 君はほほえみながら
うれしそうに 手を振り走り寄る

よく知ったはずの君なのに
目が合うと なぜか照れくさくて
優しい声 笑い方も 何もかも同じはずなのに

きれいになったね 見違えるほど
そんな風に君を変えたのは
僕のせい? そう思っていいのかい
やわらかな香り 胸をくすぐる
今まで何故気づかなかったんだろう
不思議さ 何も聞き出せないまま…

ふとした瞬間に 見せる悪戯な眼差し
僕を困らす 少女のようで

一度だけこぼした涙
こんな僕を 責めなかった君の
震える体 思い切り 強く強く抱きしめたかった

大人になったね あの頃の事
笑って話さないでおくれよ
心だけ 置いてきぼりになる
気のない素振りで 離れて歩く
こんなにも時が経っていたなんて
本当に これは終わった“恋”なのか…

優しい声 笑い方も 何もかも同じはずなのに

きれいになったね 見違えるほど
そんな風に君を変えたのは
僕のせい? そう思っていいのかい
なつかしい仕草 胸をくすぐる
茶化して見つめた横顔に
やっぱり 何も聞き出せないまま…
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