合鍵

ずっと信じてたのに 耳元を擽る寝息は
私だけのものだって 思ってた あの日までは…

溜息の中に 重たい胸騒ぎ
何度こんな思いをしてきただろう

友達に聞いた 街角で貴方が
見知らぬ人(こ)と 手を繋いで歩いていたと

その言葉 夢ならよかった

もっと信じていたいのに 凭れた肩の温もりを
貴方と歩く未来は 霧の向こう 見えなくなった

いつも大切に 持っていた合鍵
思いっきり 空に向かって投げ捨てた

新しい自分になるため

ずっと信じてたのに 耳元を擽る寝息は
私だけのものだって 思ってた

言い訳など聞かない 変な優しさもいらない
戸惑わせるのはやめて もう私 振り返らない
やっと飛び立てるから 愛を繋ぐだけの日々から
私のための合鍵 探し出す 旅が始まる
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