Her Hometown

葉子が生まれ育った町
海辺の町を訪ねてきた
仕事で近くに来て
そばまで来たついでに
立ち寄ってみただけ

若い日の僕が愛した君
さみしい時の くちぐせだよ
海辺に 帰りたいわ
あなたと暮らしたいわ
そんな事言ってた

流れてゆくことが
生きてくことなのだろうか
いつの間に過ぎ去った日よ

小さな 船が出て行く
葉子が 良く話した
静かな暮らしだ

あんなに誘われて
どうして来なかったのか
忘れものみたいだ

葉子が生まれ育った町
渚の波が 白くまぶしい
一人の旅人なら
帰ろう 自分の町
さみしさかくして

帰らぬ時はなぜに
心をゆするのだろう
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