泣きむし東京

泣きむし東京 棄てられた夜に
口をついて出た 讃美歌が
男星(おとこぼし)が悪いんだって
罪な男に 惚れるんだって
泣いて泣いて芝浦純情が命とり

泣きむし東京 雨の降るタワー
あれは涙の 樹でしょうか
騙されても綺麗な気持
知っているから 憎めないから
泣いて泣いて飯倉 涙雨 虹の雨

泣きむし東京 夜のフェリーが
窓を横切る 部屋でした
忘れようとすればするほど
いい男だと 懲りずに思う
泣いて泣いて天王洲(てんのうず) 純情が命とり
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