挽歌の街に雪が降る

去年より 冷えるから
気がかりなのさ
冬が苦手の 寒がり屋
いつも男は 先をみて
いつも女は 今をみる
遠い、おまえは もう遠い
挽歌の街に
あゝ雪が降る

独りでも いいんだよ
しあわせならば
不幸だけには もうなるな
ひとの甲斐なさ 仕方なさ
悔いのない奴 いるもんか
俺を責めるよ 痛いほど
挽歌の街に
あゝ雪が降る

今ならば 守れるさ
包んでやれる
四十路坂から 男坂
五年先でも 俺は待つ
涙拭くため 俺はいる
雪のあとほど 晴れるもの
挽歌の街に
あゝ雪が降る
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