サヨナラ

サヨナラなんて出来ない あなたが全てでした
願いが叶うなら あなたを感じて眠りたい サヨナラ

あなたの肩にもたれ 眠りにつく私を
起こさぬように あなたは 部屋を出たの

ワンルームの玄関も このシングルベッドも広く感じてるの
「ただいま」「おやすみ」の優しい声も 今は聞こえないの
毎晩携帯を握りしめ あなたからの着信待ってる
写真の中じゃ二人 今も笑ってる

サヨナラなんて出来ない あなたが全てでした
願いが叶うなら あなたを感じて眠りたい サヨナラ

あなたと手をつないで 歩いたあの江ノ島
あなたの足跡だけ 波で消えたの

そう あの日波打ち際 笑ってはしゃいだ まるで二人子供みたいに
肩寄せ合い夕陽浴びて 日焼け跡を見せ比べて
本当に愛してました もう一度伝えたかった
この声届かない あの日はもう戻らない

サヨナラなんて出来ない あなたが全てでした
願いが叶うなら あなたを感じて眠りたい

思い出だけを残していなくなるなんてズルイわ
恋しくて(タバコ臭いシャツも) 恋しくて(細く長い指も)
まだあなたを 探すの
どれほど季節が過ぎれば心はリセットされるの
愛しくて(少しかすれた声も) 愛しくて(柔らかい唇も)
ただあなたに 会いたいの

サヨナラなんて出来ない あなたが全てでした
瞳を閉じれば あなたが笑ってるの
忘れない あなたを愛し 二人で過ごした日々
もう一度産まれても あなたを愛すでしょう
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