うそつき

あの日私はただのふられた一人の女で
他の人を好きになったあなた黙って許してた
どこにでもある店で遅い夕食をとり
つき合い程度の軽いお酒飲んで別れた

愛されてなかったのかな
一度も一瞬でも
大丈夫 また恋をすれば
そして笑って笑って忘れようとしたけれど

こんなにも深く傷ついてた 知らなかった
涙をひとつぶ誰かの前でこぼせたらよかった
大人になるってなぜこんなに胸が苦しいの
教えて 私は嘘をついてばかりよ

気のあう仲間といるといつも気楽な様で
部屋に帰れば眠るだけの日々が続いてた
想い出の場所を通ればなるべく目をそらそう
大丈夫 また恋は出来る
だけどこうして無理して忘れたくもなくて

何かに向かってただまっすぐ歩けない
心のかけらをあなたのもとへ預けていたままで
手帳の余白を埋めることで幸せだなんて
逃げてる私は嘘をついてばかりよ

こんなにも深く傷ついてた知らなかった
涙をひとつぶ誰かの前でこぼせたらよかった
大人になるってなぜこんなに胸が苦しいの
教えて 私は嘘をついてばかりよ
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