相合傘

冷たい雨に濡れながら
垣根に咲いてる 紅い花
さざんか さざんかおまえのような
どこか淋しい花だねと
抱けばあまえる花のいじらしさ

この世に生きる悲しみを
拾ってきたのか 薄い眉
さざんか さざんか 涙をふいて
俺でよければ この胸で
夢をそだてて春を待たないか

相合傘(あいあいがさ)の ふたりなら
寒くはないわと添える指
さざんか さざんかいとしい花よ
いつかおまえに青空を
見せてやりたいいつか俺の手で
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