夢からさめても

坂道の途中で ほどけたリボンを
立ち止まって結んだ ため息の花吹雪
そよ風に誘われて ふりむいたのは
ときめきに ほほ染めた すこし前の私
つま先から踏みだした 2度目の恋は
いきなりの夕立に とまどうみたいに
駆けだして つまずいて 泣きそうな私
あの人は心から 抱きしめてくれた

たとえば夢から さめたとしても
忘れないから 忘れないでね
たとえば恋から さめたとしても
忘れないから 忘れないでね

スキップをするように 時をくぐって
笑ったり泣いたり 別れたりのリフレイン
もうだれも好きには ならないからね
心にきざみつけた さっきまでの恋
坂道で転んで あわてて気づいた
さりげないやさしさ 身にしみて困る
寄りかかることさえ できなくなった
あの人の胸なら 思いだせるのに

たとえば夢から さめたとしても
忘れないから 忘れないでね
たとえば恋から さめたとしても
忘れないから 忘れないでね
忘れないから 忘れないでね……
×