津軽半島

三味線(しゅみ)の太悼 響くよに
波がちぎれて 舞いあがる
一か八かの 夢ぶらさげて
体ひとつで あんた沖にでる
切ないね 女って
背中見送る 役ばかり
足手まといは 承知の上で
ついて行きたい
風がしみる 津軽半島

岬まわれば カモメさえ
羽根をふるわせ 引き返す
こんな日暮れは 心が時化(しけ)る
潮の匂いの 胸が恋しいよ
淋しいね 女って
いつも未練の 綱を引く
海のあんたにゃ 余計な荷物
好いた惚れたは
胸が燃える 津軽半島

切ないね 女って
背中見送る 役ばかり
足手まといは 承知の上で
ついて行きたい
風がしみる 津軽半島
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