一本桜~心根~

雪化粧の枯木は 誰も知らない土深くで
ただ一途に生命を張り 花咲く時を待つ
行き詰まる時にこそ 足を止めずに歩むことで
人は真の美しさを手に入れるのでしょう

心根見据え 暗黒の夜超えた後に
訪れし春 珠玉の曙

薄紅染まる大樹は 数えきれない痛みを
受け入れて生まれた 喜びに満ちた色
誰かの声に流されず 自分と向き合えば
偽りなく咲き誇る笑顔に出会えるでしょう

心根見据え 哀愁の露触れた後に
訪れし春 無上の曙
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