知床旅情

しれとこの岬に はまなすの咲く頃
思い出しておくれ 俺たちのことを
飲んで騒いで 丘に登れば
はるかくなしりに 白夜は明ける

旅の情か 飲むほどにさまよい
浜に出て見れば 月は照る波の上
今宵こそ君を 抱きしめんと
岩陰によれば ピリカが笑う

別れの日は来た ラウスの村にも
君は出てゆく 峠を越えて
忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏さん
私を泣かすな 白いかもめよ……
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