くせ

背中のボタンを止める時にいつも
知らず知らず彼の名前を呼んでしまうの
昨日も友達にやくざな男なんて
忘れておしまいって言われたけれど
きっときっときっと無理だわ
破いた写真をつなぎ合わせるように
想い出がソファの上で煙草ふかすわ

ベッドが広いわまるで空家のよう
窓をたたく風に背を向けまつ毛とじましょう
今夜は友達に見かけのいい男を
紹介されたけど帰ってきたわ
きっときっときっと駄目だわ
破いた写真をつなぎ合わせるように
悲しみがランプのそばで
ギターはじくわ
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