二年前の秋

とても恥ずかしいの
誰にも黙っててね
あの人を忘れかね
私はまだひとりきり
今は楽しそうに 暮らしているようだと
私の名前でたら よろしく伝えて
あ……狭い部屋に友達あつめ
祝ってもらった 二年前の秋が
遠いゆめになった とてもかなしいわ

ひとつだけおしえて
二人が居たアパート
こわされずあるかしら
一度みに行きたいけど
きっともどることもないでしょう
あの町には
心のくもりいつかぬぐえる時まで
あ……一つのリンゴ分けて食べた
ささいな倖せ ふっと想い出すの
ばかね今になって とてもかなしいわ
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