海の伝説(レジェンド)

雲はたれこめ 鈍(にび)いろ
海には白波
怨むように 海鳴りが
今日も吠えてる
文なしでも あんたには
なんだか魅かれてた
鴎の刺青(タトゥ)が
抱かれりゃ声あげて
ふたりで唄った
舟唄がある

出船入船 寝ぐらは
あたしの乳房さ
子どもみたい 可愛くて
母の揺り籠
海の底の 藻屑など
あんたにゃ似合わない
ピンクの人魚が
そこには居るのかい

帰っておいでよ
あたしの胸へ

ララララ…… ララララ……
あたしの胸へ…
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