オレンジの雪

黄昏れて オレンジの 街に 雪が舞う
掌に また掬えば なぜか温かい…
母のない 子猫より もっと 傷痕(きず)深く
ひもじさに 飢えつづけた あれは誰かしら…
別れた人のしたこと 死ぬまで赦(ゆる)せないけど
ふり向く価値もないほど 哀れな男(ひと)だわ
恋なんか もう二度と
そう 心に 誓ってみたくせに
神様の プレゼント
今、私はあなたに逢いに行く
今、愛しい時間に逢いに行く

友達が 携帯で 見せるツーショット
親友よ でも裏腹 胸は妬(ねた)んでた…
夏は逝き 秋は暮れ そして冬初め
待っていた この出遭いを まさか知らないで…
ごめんね 愛をすぐには 素直に 信じられずに
男は みんな同じと 絶望してたの
吐く息の 色、白く
シクラメンの セロファン抱きしめて
淡雪の 舞う舗道(みち)を
今、私はあなたに逢いに行く
今、運命(さだめ)の許へと逢いに行く…
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