眠らない魚

明かりを消した薄暗い部屋で 君の背中にもたれながら
このアパートの小さな窓から見える夕日が好きでした

笑い合ったり傷つけあったり ただ季節が過ぎることも
僕はあたりまえに思ってたんだよ
あたりまえのことなんて何ひとつ無いのに

君が好きだったあの歌を知らずに□ずさんでいた

明日もし世界が終わるとして きっと僕が最後に願うことは
どんな地位や名誉や金でもなく
ただ君に逢いたい そう願うだろう

愛って形がないくせに壊れてしまうものなんだな
やっと気付いて僕はそのかけらを
パズルみたいに組み立ててる

守りたいもの 大事なもの あまりに多すぎて
でも本当はただひとつだけ

この街はまるで深い海の底みたいだ
そこからまた僕は君を見つけられるのかな

明日もし世界が終わるとして きっと僕が最後に願うことは
どんな地位や名誉や金でもなく
ただ君に逢いたい 君に触れたい

だけど明日もきっと世界は続くだろう
今日と何も変わらず流れるだろう
限られた時間の中を泳ぐ僕は 眠らない魚になって君を探す
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