絵空事

踏みしめる冬の足音 いつもはずれてばかり
あなたに会える予感
舞い散る雪をのがれ 寄り添う恋人達は
あなたとよく出かけた 遥かな木の下へ

まるで写し絵書いた様 あの日と同じ雪景色
ぐるり季節は一廻り

逢えない今でも 色あせないで あの樹の下に
立たずんだ あなたが見える

街角ですれ違った 熱い視線揺らせ
くちおしい程の早さで
あの時の心のままに 振り返りさえすれば
わかっていた あなたの立ち止る気配

過ぎゆく日々 絵空事 記憶の砂 落ちぬ様
ぐるり 想い出 一廻り

逢えない今でも 色あせないで あの樹の下で
寄り添った遠い日が見える
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