流転

溜め息ついた蛍は夢を見る
まとわりつく陽炎に夢を見る
飛び回っては水草の匂いしてさ
川の向こうに 積もる雪を見てる

ただ流れてく夏風が全てをかき消してく
まだ見とれてた この思いを乗せてどこへ行くの

まやかしだと高笑い消えてゆく
風鈴の音に耳なりを起こして

川辺に群がるのも飽きた頃に
白く光る幻想をまた見せてくれよ

乱されてゆく暑さにこの空が雨降らせど
まだ届かないあの雪の匂いが忘れられずに
焼き付いた風景がいつか消えてしまう前に揺らして光を揺らしてく

溜め息ついた蛍は夢を見る まとわりつく陽炎に夢見てる

ただ流れてく夏風が全てをかき消してく
まだ見とれてた この思いを乗せてどこへ行くの

焼き付いた風景がいつか消えてしまう前に
揺らして光を揺らしてく
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