Negai

輝いた今日が 滲む夕日と共に
ビルの隙間に吸い込まれてゆく

暗いのは 怖いから
「消えてしまうよ」と告げてるみたいだな
ほんの少しだけ残しといてよ

淡い夢なんて瞬き一つで覚めてゆくから
思い出す前に次の夜明けを探してる
この空に願って他人任せって呆れちゃうほど
弱いくせに強がり生きてる

捨てたつもりの 安い願いを隠して
風が吹けば なびく髪を盾に「届け」とささやく

期待しては急ぐから
昨日さえなくなるような気がして

淡い夢なんて瞬き一つで覚めてゆくのに
理解してほしくてがむしゃらなんて笑っちゃうほど
わかっていてもやっぱり温もりに触れたくて
すぐ消えそうな期待をもって夜明けを探すのだろう 求めるんだろう
知らぬ顔でまた朝は訪れる
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