蒙古放浪の歌

心猛くも 鬼神ならず
人と生まれて 情はあれど
母をみ捨てて 波こえてゆく
友よ兄等とは 何時亦会わん

波の彼方の蒙古の砂漠
男多恨の身の捨てどころ
胸に秘めたる 大願あれど
生きては帰らむ 希はもたじ

朝日夕日を 馬上に受けて
星の示せる どうじゃを行かば
砂は逆巻き 嵐も何ぞ
我は越えなん 千里の砂漠
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