3月7日、月曜日。

二月のカレンダーをめくり春の風が扉を叩く
膨らみかけた花のつぼみは僕に何か話かけた

中庭の桜は何度花をつけたでしょうか?
新鮮に見えた風景はお馴染みの眺めに姿を変えた

今此処を離れる事が寂しくて悲しくて
新しい春の訪れを素直に喜べない僕がいるんです

帰り道寄ったコンビニの肉まんの味は忘れられません
強がりから始まった友との喧嘩は僕を多少なりとも
大人に変えた

恥ずかしながらも僕なりに淡い恋心も抱き
時には自分を好きになったり嫌いになったりその繰り返しで

十人十色の人生をそれぞれ進んで行くのだけれど
みんなの未来の先々に多くの幸せが待っていますように

良くも悪くもしばらくは思い出から卒業できなさそうです
泣きたくなっても大丈夫君は一人じゃないのだから

今此処を離れることが寂しくて悲しくて
新しい春の訪れを素直に喜べない僕がいるんです
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