市川由紀乃 ロングインタビュー 第3弾

 

市川由紀乃、ロングインタビュー 第3弾!「そこが自分の理想というか…」レコ大「優秀作品賞」を受賞した最新曲『花わずらい』、5作目となるカバーアルバム『唄女Ⅴ ~ソノサキヘ』、そして、2024年1月24日に Blu-ray/DVD/CD で発売される デビュー30周年記念公演を収録した『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』! 心に響く抜群の歌唱力! 今の想いに迫る!



インタビューの最後に、サイン色紙の読者プレゼントあり!



Ichikawa  Yukino
市川 由紀乃


35th Single
『 花わずらい 』
Cover Album
『 唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ 』
Live BD/DVD/CD
『 市川由紀乃リサイタル2023 ソノサキノハジ真利』



★ 1993年、17歳の時に歌手デビュー、30周年を迎えた 紅白出場歌手!

★ 抜群の歌唱力で、2019年、日本レコード大賞「最優秀歌唱賞」受賞!

★ 最新曲『花わずらい』は新境地の歌謡曲調!2023年 レコ大「優秀作品賞」受賞!
★ 好評のカバーアルバム 第5弾では、演歌 6曲と、歌謡曲/ポップス 6曲を収録!
★ 意外な一面も見られる デビュー30周年記念公演を収録した Blu-ray/DVD/CD も発売!

★「そこが自分の理想というか…」 



 

【㊗第65回 日本レコード大賞優秀作品賞受賞】市川由紀乃『花わずらい』フルサイズ【ミュージックビデオ】
 


花わずらい (ピアノ・バージョン)
 


【市川由紀乃の歌ってミルク】「シルエット・ロマンス」/ 市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)
 


【市川由紀乃の歌ってミルク】「命あたえて」/ 市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)
 

市川由紀乃 30周年 コンサート ソノサキノユキノ(2023.7.1 サンシティ越谷市民ホール)ダイジェスト
 


 

■ シングル リリース 情報

 
市川由紀乃『花わずらい』
シングル CD / Digital
2023年4月26日 発売
KICM-31097
¥1,400
KING RECORDS
 
<収録曲>
1.花わずらい(作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)
2.名前   (作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)
3.花わずらい  (オリジナルカラオケ)
4.花わずらい  (一般用カラオケ半音下げ)
5.名前            (オリジナルカラオケ)
6.名前            (一般用カラオケ半音下げ)
 
 

市川由紀乃『花わずらい』【彩盤】
(いろどり盤)
シングル CD + DVD
2023年10月 4日 発売
KIZM-783~4
¥1,800
KING RECORDS
 
<CD 収録曲>
1.花わずらい(作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)
2.名前   (作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)
3.花わずらい(ピアノ・バージョン)
 
<DVD 収録内容>
花わずらい ミュージック・ビデオ
花わずらい~彩(いろどり)盤 ミュージック・ビデオ
特典映像
 
 



■ カバー アルバム リリース 情報



市川由紀乃『唄女(うたいびと)Ⅴ ~ ソノサキヘ』
アルバム CD(全12曲)
2023年11月 8日 発売
KICX-1178
¥3,300
KING RECORDS

<収録曲>

〜こぶし ON〜
01 津軽恋女 (新沼謙治) 作詞:久仁京平 作曲:大倉百人
02 おんな港町 (八代亜紀) 作詞:二条冬詩夫 作曲:伊藤雪彦
03 情炎 (吉幾三) 作詞・作曲:吉幾三
04 命あたえて (森進一) 作詞:川内康範 作曲:猪俣公章
05 みだれ髪 (美空ひばり) 作詞:星野哲郎 作曲:船村徹
06 道頓堀人情 (天童よしみ) 作詞:若山かほる 作曲・編曲:山田年秋

〜こぶし OFF〜
07 魂のルフラン (高橋洋子) 作詞:及川眠子 作曲・編曲:大森俊之
08 亜麻色の髪の乙女 (ヴィレッジ・シンガーズ)作詞:橋本淳 作曲:すぎやまこういち
09 どうぞこのまま (丸山圭子) 作詞・作曲:丸山圭子
10 シルエット・ロマンス (大橋純子) 作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお
11 池上線 (西島三重子) 作詞:佐藤順英 作曲:西島三重子
12 for you… (髙橋真梨子) 作詞:大津あきら 作曲:鈴木キサブロー

各配信サイト

アルバムの歌詞を見る

 



 

■ コンサート収録 映像作品 リリース情報

 



市川由紀乃『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』
Blu-ray / DVD
2024年 1月24日 発売
BD KIXM-568 ¥6,200 
DVD KIBM-997  ¥5,500
KING RECORDS

<収録内容> 

01. 命咲かせて

02. 心かさねて

03. 雪恋華

04. 絆坂

05. 海峡出船

〜昭和・夢人情〜

06. 東京の屋根の下

07. あゝそれなのに

08. 浅草キッド

〜トラック野郎☆ゆき五郎〜

09. 一番星ブルース

10. みちのくひとり旅

11. おんな港町

  スペシャル演奏 ♪運命と呼ばせて

〜昭和歌謡 -Exotic Mix-〜

12. フライディ・チャイナタウン

13. さらばシベリア鉄道

〜散る愛、咲く幻〜

14. うたかたの女

15  名前 

16. 花わずらい (ピアノ・バージョン) 〜 花わずらい

17. あなたがそばに 

18. 横笛物語

19. 秘桜

 

*2023年10月4日 LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂) にて収録

 

 



市川由紀乃『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』
CD
2024年 1月24日 発売
KICX-1180
¥3,300
KING RECORDS

<収録曲> 

01. 命咲かせて

02. 心かさねて

03. 雪恋華

04. 絆坂

05. 海峡出船

06. 東京の屋根の下

07. あゝそれなのに

08. 浅草キッド

09. 一番星ブルース

10. みちのくひとり旅

11. おんな港町

12. フライディ・チャイナタウン

13. さらばシベリア鉄道

14. うたかたの女

15. 名前

16. 花わずらい(ピアノ・バージョン)~花わずらい

17. あなたがそばに

18. 横笛物語

19. 秘桜

 

*2023年10月4日 LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂) にてライブ収録

 

 

市川由紀乃 キングレコード


市川由紀乃 オフィシャルサイト

市川由紀乃 30周年 特設サイト


市川由紀乃 番組出演情報


市川由紀乃 歌詞一覧

 

 

 

 

■ コンサート・イベント 出演情報


2023年12月23日(土)

市川由紀乃 クリスマスディナーショー <大阪府>

 

2024年01月18日(木)

市川由紀乃 30周年コンサート ソノサキノユキノ <東京都>

 

2024年01月22日(月)

市川由紀乃 30周年コンサート ソノサキノユキノ <山口県>

 

2024年01月23日(火)

市川由紀乃 30周年コンサート ソノサキノユキノ <大分県>

 

2024年01月24日(水)

市川由紀乃 30周年コンサート ソノサキノユキノ <宮崎県>

 

2024年01月31日(水)

市川由紀乃 30周年コンサート ソノサキノユキノ <神奈川県>

 

2024年02月10日(土)

第56回「NHK福祉大相撲」 <東京都>

 

2024年02月18日(日)

市川由紀乃 コンサート <青森県>

 

2024年02月26日(月)

三波春夫 生誕100年特別企画 三波春夫メモリアルコンサート <大阪府>

 

2024年03月06日(水)

市川由紀乃 コンサート 2024 ソノサキノハジ真利 <埼玉県>

 

2024年03月08日(金)

三波春夫 生誕100年特別企画 三波春夫メモリアルコンサート <新潟県>

 

2024年03月13日(水)

三波春夫 生誕100年特別企画 三波春夫メモリアルコンサート <東京都>

 

2024年03月14日(木)

御園座 三月特別公演 <愛知県>

 

2024年03月29日(金)

市川由紀乃 コンサート 2024 ソノサキノハジ真利 <茨城県>

 

2024年04月13日(土)

令和にっぽん!『演歌の夢まつり2024』<石川県>

 

2024年05月29日(水)

令和にっぽん!「演歌の夢まつり2024」<宮城県>

 

2024年06月01日(土)

令和にっぽん!「演歌の夢まつり2024」<新潟県>

 

2024年06月13日(木)

令和にっぽん!「演歌の夢まつり2024」<東京都>


市川由紀乃 コンサート情報 詳細



 


■ 市川由紀乃 ロングインタビュー 第3弾!


35th Single          『 花わずらい 』
Cover Album       『 唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ 』
Live BD/DVD/CD 『 市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利 』



 

 

 プロの歌手である以上、「歌がうまい」のは当たり前のことだ。だが、「うまい」だけではダメで、私たちは、歌がうまいから CD を買うわけではないし、コンサートに行くわけでもない。歌手にとっては、その歌声や歌唱を「好き」になってもらわなければ商売にならない。「うまいね」と言ってもらうことよりも、「好き」になってもらわなければならない。それが「人気」ということになる。

 

 もちろん、「好き嫌い」は「良し悪し」ではなく、好みのものではあるし、逆に、いわゆる「歌が上手い歌手」とは言えないが、「なんか、いいんだよね〜」というような「伝わる歌」「心に沁みる歌」を歌う人もいる。

 

 「七色の音色を持つ歌声」とも評される市川由紀乃の歌声は、抜群だと思う。しなやかで、ビロードのような柔らかさを持ち、艶と色気のある夢心地になれる心地よい歌声で、キュートでもある。

 

 声だけでなく、その歌唱は素直で嫌味がなく、言葉の響きが明るいから、歌われている言葉の裏にある気持ちまで伝わってくる。そういう意味では、若手女性歌手の中では圧倒的だと思う。それは、2度の「NHK 紅白歌合戦」出場に、2019年には『雪恋華』で「日本レコード大賞」の「最優秀歌唱賞」を受賞していることでも証明されている。王道の演歌はもちろん、歌謡曲やポップス、何を歌ってもうまい。こういう人は、なかなかいない。

 

 今年、2023年 4月26日に発売された、通算 35作目となる最新曲『花わずらい』(作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)でも、圧巻の歌唱を聴かせてくれている。歌声の多彩で魅力的なところが全て詰まっていて、何度も聴きたくなる。

 

 安全地帯、玉置浩二、光GENJI、郷ひろみ、矢沢永吉、HOUND DOG、氷室京介、工藤静香、V6、Sexy Zone、伊藤蘭、田原俊彦、林部智史、城南海、竹島宏、五木ひろし、純烈、市川由紀乃、山内惠介……ら、ポップスから演歌・歌謡曲系の歌手の作詞も数多く手がけている『花わずらい』を作詞した 松井五郎 も、その歌唱を絶賛している。

 

 『花わずらい』は、1980年代に 中森明菜 が歌っていそうな マイナー調の歌謡曲で、サビ始まりの耳に残るキャッチーな歌。「日本レコード大賞」では「優秀作品賞」を受賞し、今年末、2023年12月30日に行われる「第65回 輝く!日本レコード大賞」での大賞候補曲となっている。

 

 発売月の 4月に YouTube で公開された『花わずらい』のミュージックビデオは、視聴回数が 150万回を超えていて(2023年12月13日現在)、「演歌に興味がなかったが『花わずらい』を聴いて感動してファンになった」「市川由紀乃の名前しか知らなかったが、聴いて圧倒された」などのコメントも少なくなく、この曲で、新たなファンも増えている。

 

 そして、2023年 10月4日には、『花わずらい』のピアノ・バージョンに ミュージックビデオを収録した DVD が付属する リニューアル盤として「彩盤」(いろどり盤)が発売された。

 

 また、2023年 11月8日には、市川由紀乃のカバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」の 5作目『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』も発売された。ファンからのリクエスト投票による人気上位曲から選りすぐりの名曲 12曲が、こぶしを回す 演歌・歌謡曲 6曲と、こぶしを回さないポップス系の 6曲に振り分けて収録されている。いずれも、歌い上げ過ぎず、言葉とメロディを丁寧に歌っていて、その柔らかで魅力的な声の響きで、その楽曲本来の良さが伝わってくる。

 

 1993年8月21日にシングル『おんなの祭り』でデビューした 市川由紀乃は、長く売れない時期を過ごし、途中、4年半ほど歌手を辞めていた時期もあったが(デビュー前とデビュー後のヒストリーに関しては、2021年のインタビューで詳しく話してくれているので、興味のある方は、そちらをお読みください。最下部にリンクをつけておきます)、今年、30周年を迎え、来年、2024年にかけて、「30周年コンサート」で全国を回っている。

 

 その中から、2023年10月に東京で行われた スペシャル記念公演『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』の模様が、2024年1月24日に、Blu-ray / DVD / CD で発売される。スタジオ録音された CD では聴けないライブならではの歌の魅力を楽しめる。

 

 情念の世界を歌っている姿だけを見ているとイメージできないかもしれないが、普段の市川由紀乃は、礼儀正しく、丁寧で、明るく、フレンドリー。その歌唱と同じく、本当に素敵な人だ。

 

 

 

<もくじ>

1 王道演歌ではなく、歌謡曲調の最新曲『花わずらい』

  〜「自分だけが気持ちよく終わるのは嫌なので…」〜

 

2 YouTube でのミュージックビデオ再生数は 150万回超え!

  〜「これまでの楽曲とはちょっと違う気がしてます…」〜

 

3 カバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」5作目

  〜「多面性を見せるようなアルバムを今回作りたかったので…」〜

 

4 「こぶし ON」と「こぶし OFF」に分けて収録

  〜「もう、全部、難しかったですけど…」〜

 

5 歌手デビュー 30周年を迎えて

  〜「そういうところで感じたりします…」〜

 

6 小学生のころから知っている 水森かおり とのジョイント

  〜「"それだけは絶対嫌だね" ってお互い言ってて…」〜

 

7 笑って泣けるステージをセルフ・プロデュース

  〜「そこが自分の理想というか…」〜

 

 

 

1 王道演歌ではなく、歌謡曲調の最新曲『花わずらい』〜「自分だけが気持ちよく終わるのは嫌なので…」〜

 

 

ーー 今年、2023年 4月26日に発売された、通算 35作目となる最新曲『花わずらい』(作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)は、1980年代に 中森明菜 が歌っていそうな マイナー調の歌謡曲で、サビ始まりの耳に残るキャッチーな歌。ヒット曲『命咲かせて』や、紅白初出場曲『心かさねて』、「日本レコード大賞」の「最優秀歌唱賞」を受賞した『雪恋華』、「第53回 日本作詩大賞」で大賞を受賞した『なごり歌』などや、ここ最近のシングル『秘桜』『都わすれ』『石狩ルーラン十六番地』などの王道演歌の流れとは全く違うポップス/歌謡曲調で、いい意味で裏切った曲だが、その歌唱は圧巻で、市川由紀乃の歌声の多彩で魅力的なところが全て詰まっているし、今までの王道演歌では聴いたことのない歌声も聴ける。市川由紀乃が自ら指名した 佐藤和豊 によるアレンジもドラマティックで、何度も聴きたくなるいい歌だ。

 

ーー そして、2023年 10月4日には、『花わずらい』のピアノ・バージョンと、ミュージックビデオを収録した DVD が付属する リニューアル盤「彩盤」(いろどり盤)が発売された。『花わずらい』は、「日本レコード大賞」の「優秀作品賞」受賞し、今年末、2023年12月30日に行われる「第65回 輝く!日本レコード大賞」での大賞候補曲となっている。

 

市川: ありがとうございます。この『花わずらい』は、自分が、(作曲をした)幸 耕平(みゆき こうへい)先生に、「サビからはじまる歌が歌いたい」っていうことと、「ドラマティックな 2ハーフ(2コーラスとサビの繰り返し)の歌を歌いたいです。できたら転調したりとか……」という思いを伝えたんです。

 

市川: 今までは、私、実は、あんまり自分の意見というのを言ったことがなくて……、でも、今回は、それを先生が飲む飲まないは別として、「私はこういう歌が歌いたいです」ってことをどうしても伝えたいなと思って……。お伝えしたら、幸(耕平)先生は「僕もそう思ってた」って言ってくださったんです。で、アレンジの 佐藤 和豊 先生も、私からお願いしました。

 

ーー 橋幸夫と安倍里葎子とのデュエット曲『今夜は離さない』や、石野真子『ジュリーがライバル』、田川寿美『女人高野』、大月みやこ『乱れ花』などや、五木ひろし、純烈、竹島宏 らの曲を手がけたことで知られる 作曲家の 幸 耕平 は、22作目の『流氷波止場』(2013年)以降、35作目となる今作『花わずらい』まで、市川由紀乃のシングル曲のほとんどを手がけている。

 

市川: 『花わずらい』の曲ができてから、幸(耕平)先生が、松井五郎さんと多くお仕事をされているっていうこともあって、「自分のメロディに、美しく、綺麗に詞をはめてくださる人」ということで、幸(耕平)先生が、「このメロディには松井(五郎)先生の詞がきっといい」って打ち合わせでおっしゃって、松井五郎先生が作詞をしてくださいました。

 

ーー 作詞家の松井五郎は、安全地帯、玉置浩二、光GENJI、郷ひろみ、矢沢永吉、HOUND DOG、氷室京介、工藤静香、V6、Sexy Zone、伊藤蘭、田原俊彦、林部智史、城南海、竹島宏、五木ひろし、純烈、市川由紀乃、山内惠介……ら、ポップスから演歌・歌謡曲系の歌手の作詞も数多く手がけている。今回、王道演歌ではなく、ポップス/歌謡曲調ということで、曲を書いた 幸 耕平 が、松井五郎 を指名したのだろう。

 

ーー そうして出来上がった詞は、実に綺麗に乗せられており、まさにパーフェクトだ。耳に残るサビの「♪咲いて いろどり 散れば それまで 一夜(ひとよ)わずらう 恋心」、「♪抱いて あやとり 泣けば まぼろし 誰のせいでもないじゃない」や「♪怨みはせずに 悔やみもせずに」などの部分もいいが、テレビではあまり歌われない 2番の Aメロ「♪夢と 見紛う 深い傷 治れと摩れば また痛む なにが 幸せなのか 泥濘む道にも いつかは日が昇る」も見事だ。

 

市川: そうですね〜、ホントに綺麗です。もう、松井(五郎)先生のこだわりがいっぱい入っていますね。

 

ーー 市川由紀乃が、最初にこの曲を聴いたのは、まだ、現在のようなアレンジされたものではなく、幸 耕平 がギター 1本で弾き語ったものだった。

 

市川: いや、その時点からもう好きでした。でも、その時に、(幸 耕平)先生がはめこんでた(仮の)詞が、結構、ド演歌だったので……(笑)。とくに、サビの「♪一夜(ひとよ)わずらう 恋心〜」のメロディのところが「どうなるのかな……、どんな歌詞がくるんだろう……」って思ってました……(笑)。そこは「松井(五郎)先生が、どんな歌詞をつけてくださろうんだろう」っていう楽しみがあって、詞があがってきた時には「うわーっ!」て思いました。「やっぱり(松井五郎は)すごい先生だな」って思いました。

 

ーー そのサビの「♪一夜(ひとよ)わずらう 恋心〜」「♪誰のせいでもないじゃない〜」の張ったところは、聴いていて実に気持ちいい魅力的な声で歌われている。

 

市川: いや〜、ここは歌っていて気持ちがいいですね。

 

ーー その「♪一夜(ひとよ)わずらう 恋心〜」の「恋心」、「♪誰のせいでもないじゃない〜」の「ないじゃない」の部分などは、ふつう、演歌では、こういうふうに張った歌い方はしない。

 

市川: はい、しないですね。で、そういうところとか、何かこう……、やっぱり「押して引く」っていうところとかも、結構、スピードを……、「ちょっと早足から、キュッて立ち止まる」みたいな歌い方とかも、演歌ではあまりないので、そういう要素が今回の歌はとても入っている歌だったので、やっぱり、歌ってて……、難しかったですね。

 

市川: それと、最初、やっぱり自分が「コブシをどこかで入れちゃおう」っていう考えがどこかにあるので、先生からは「まず、由紀乃の思うように歌ってみて」って言われて歌ったときに、その「♪一夜(ひとよ)わずらう 恋心〜」のところをでコブシを回して歌ったんですね。そしたら、幸(耕平)先生が「そこは違う」と……、「(コブシを)まわしちゃダメだ」と……。で、先生がおっしゃるには、「"演歌訛り" じゃなくて "ロック訛り" って感じで歌わせたいから、そこは(コブシを)まわさないで」って言われました。

 

ーー その結果、これまであまり聴いたことのない、新たな市川由紀乃の声の魅力が出た。そして、サビのダイナミックな歌唱とは対照的に、Aメロは抑制が効いていて、語るように歌っている。Bメロのセリフのような「♪いや」も耳に残る。

 

市川: ありがとうございます。いや〜、もう、本当に大好きな歌になりましたね。なので、もうこれを生で歌うときの自分自身の覚悟じゃないですけど、やっぱり難しい歌なので……、転調もしますし……。なので、すごいこの歌は歌ってて気持ちがいい反面、歌うときの緊張度が……、いい意味での緊張感がありますね。自分だけが気持ちよく終わるのは嫌なので……、皆さん「聴いてくださる方が気持ちよく」っていうことをまず考えちゃうので……、はい。

 

ーー とにかく、歌声の響きの明るさがいい。「♪散れば それまで〜」「散れば」の「ば」(BA)、「♪さみしくたって〜」「たって」の「て」(TE)など、語尾の母音の響きが明るく、だから、伝わってくる。

 

市川: あ〜……、はい、ありがとうございます。うれしいです。

 

2 YouTube でのミュージックビデオ再生数は 150万回超え 〜「これまでの楽曲とはちょっと違う気がしてます…」〜

 

 

ーー 2023年 10月4日には、4月に発売されたシングル曲『花わずらい』のリニューアル盤として DVD 付きの「彩盤」(いろどり盤)も発売された。オリジナル・バージョンの『花わずらい』とカップリング曲の『名前』(作詞:松井五郎 / 作曲:幸耕平 / 編曲:佐藤和豊)に加え、新たに『花わずらい ピアノ・バージョン』も収録されている。

 

市川: あっ……、ピアノ・バージョンは、私が言いました……(笑)、はい。ピアノ・バージョンっていうのを入れたくて、最初は、カップリングの『名前』っていう曲がピアノ・バージョンにはいいと思っていたんです……、生で歌い続けていったら、結構、お客様からの反響がすごく良かったので。

 

ーー カップリング曲の『名前』も、マイナー調、ミディアムテンポの歌謡曲で、切ない歌。聴けば聴くほど、どんどん好きになる曲だ。

 

市川: ありがとうございます。私もすごい好きなので、その歌を……、ギターとかでは今までやったことがあったので、今回はピアノで、この歌を編曲してくださった(佐藤 和豊)先生にアレンジしていただいて、もうそれこそ同録(同時録音)みたいなことをしたいっていうのをディレクターにお話したら、「だったら『花わずらい』をピアノでやってみたら?」「『名前』より『花わずらい』をピアノにしたら面白いんじゃない」って言ってくださったんです。

 

市川: それは、私は、全然、考えてなかったんですけど、「だったら、それでやらせてください」ってお願いしました。もう、本当に、スタジオで(佐藤 和豊)先生と会って、「じゃあ、歌いましょう」って言って、先生が 1回「こんな感じだから」って弾いて、そのあと「せーの」(で一発同時録音)です。だから、すごい緊張感がありました。

 

ーー 通常のレコーディングのように、「カラオケを録音してから、そこにあとから歌を入れる」のではなく、ライブ録音のように、ピアノと歌を一緒に「せーの」で録っているから、聴いていて呼吸感が心地よい。さらに、伴奏がピアノだけなので、歌声の響きの細かいところがオケの音に埋もれず、すごく立って聴こえるし、メロディーと歌詞の良さもあらためて感じられる。

 

市川: あっ、ありがとうございます。

 

ーー たしかに、カップリング曲の『名前』も、ピアノ・バージョンが合いそうだ。

 

市川: そうなんです……。『名前』は、最初、幸(耕平)先生が、「カップリング曲を作るのを考えてるんだけど、"とっても元気で賑やかな音頭もの" と "おしゃれな歌謡曲"、どっちがいい?」って言われたときに、「"おしゃれな歌謡曲" で……」って言ったんです……(笑)。(幸 耕平)先生は「音頭ものだと思ったのに〜」って、その時、笑いながらおっしゃってましたけど、でも、"音頭もの" は、以前、(師匠だった)市川(昭介)先生が作ってくださった『由紀乃太鼓』(作詞:木下龍太郎 / 作曲:市川昭介)っていうのがあるので、私は、幸(耕平)先生と言えば、やっぱりおしゃれな歌謡曲がいいかなと思って……。

 

ーー 作曲家の 幸 耕平 は、もともとポップスの人だ。作曲家として活動する前には、「トランザム」というロックバンドでパーカッションを担当していた。1978年に「コカ・コーラ」のテレビ CM ソングだった『はだしで地球を駆けるのさ』で知られるバンドだ。

 

市川: はい、そうですね。なので、「幸(耕平)先生には、そういう曲を書いていただきたいです」って言いました。でも、もう、レコーディングの日にちが先に決まっちゃってて、『名前』は、もう(幸 耕平)先生が、1日か 2日で書いてくださって、で、松井(五郎)先生も、そのメロディーに対して半日ぐらいで返してくださったんです。

 

ーー 作詞家の 松井五郎 は、とにかく歌詞を書き上げるのが速いことで有名で、「いくらでも書ける」天才肌の人だ。

 

市川: みたいですね〜。なので、「出したらすぐ返ってきた」っていう感じで 幸(耕平)先生がおっしゃってたので、そのぐらい、制作期間がもう「ギュッ」とした状況で作ってくださったカップリングですね。

 

ーー いわゆる A面曲の『花わずらい』と同様に、歌謡曲/ポップス調で良かったと思う。このシングルで、新たな市川由紀乃の魅力が感じられ、新しいファンも増えそうな気がする。

 

ーー 実際、今年、2023年 4月に YouTube で公開された『花わずらい』のミュージックビデオは、視聴回数が 150万回を超えていて(2023年 12月13日 現在)、「演歌に興味がなかったが『花わずらい』を聴いて感動してファンになった」「市川由紀乃の名前しか知らなかったが、聴いて圧倒された」などのコメントも少なくなく、この曲で、新たなファンも増えているようだ。

 

市川: え〜っ! ホントですか……、ありがたいです。やっぱり、『花わずらい』は、生で歌った時のお客様からくる反応っていうのが、これまでの楽曲とはちょっと違う気がしてます。最後も、転調して、ちょっとリット(rit = リタルダンド = だんだん遅くなる)して、もう最後、声で終わるっていうか……、それでまた最後に音(後奏)を皆さん聴いてくださるんですけども、終わり方も「ジャジャ!」感じで終わるので、皆さん、歌い終わった後「わ〜っ!」ていう感じで、自分が皆さんからいただいた拍手でワ〜ッて鳥肌立つ感じで……、そこは、やっぱ、この楽曲のパワーなのかなっていうのを感じますね……、歌えば歌うほど。

 

ーー これまでの王道演歌調ではない『花わずらい』は、歌謡曲/ポップス調ではあるが、いままでのファンの人にも満足してもらえる曲で、かつ、新たなファンを掴める曲になっている。

 

3 カバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」5作目 〜「多面性を見せるようなアルバムを今回作りたかったので…」〜

 

 

ーー 2023年 11月8日には、市川由紀乃のカバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」の 5作目となる『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』が発売された。名曲カバー全12曲が、こぶしを回した 演歌・歌謡曲 6曲と、こぶしを回さない ポップス系の 6曲に振り分けて収録されている。いずれも、歌い上げ過ぎず、言葉とメロディを丁寧に歌って、最初に作詞家・作曲家が書いたものを忠実に再現している感じがする。その柔らかで魅力的な声の響きで、その楽曲本来の良さが伝わってくる。

 

ーー そもそも、2015年からスタートした このカバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」の選曲には、市川由紀乃の意見も入っているのだろうか?

 

市川: あっ、多少は入っています……。阿久 悠 先生だったり(2018年 3作目『唄女 III 〜昭和歌謡コレクション&阿久悠作品集』)、吉田 旺 先生だったり(2021年 4作目『唄女 IV 〜歌(うた)・劇(ドラマ)・詩(ことば)~吉田旺作品集~』)とかには……。ま、でも、そうですね……、意見って言うよりも、もう、結構、与えてくださって「この楽曲で行かせてください」って言われる方が多かったかもしれないですね。

 

市川: で、『唄女 IV』(2021年 4作目)の時は、最初、ちあきなおみ さんの曲で作る予定だったんですけど、でも、吉田(旺)先生とのご縁もいただけたので……。で、その 吉田 旺 先生の時(『唄女 IV』)は、ディレクターが吉田 旺 先生に「アルバムでこういう企画でやらせていただきます」って言ったら、吉田(旺)先生側から、「『雪』と『晩夏』の 2曲を入れてほしい」っていうリクエストがあったんです。

 

ーー 『喝采』(作曲:中村泰士)、『紅とんぼ』(作曲:船村徹)、『冬隣』(作曲:杉本眞人)、『夜間飛行』(作曲:中村泰士)、『雨に濡れた慕情』(作曲:鈴木淳)……など、ちあきなおみ の多くのヒット曲を作詞したことで知られる作詞家の 吉田 旺(よしだ おう)は、2020年に発売され「作詩大賞」を受賞した 市川由紀乃の 31作目のシングル『なごり歌』(作曲:幸耕平、2020年)以降、『秘桜』(作曲:幸耕平、2021年)、『都わすれ』(作曲:幸耕平、2022年)、『石狩ルーラン十六番地』(作曲:幸耕平)と 4作連続で 市川由紀乃のシングル曲も手掛けている。

 

市川: 『雪』と『晩夏』は、日吉ミミさんと梶芽衣子さんの歌で、どちらかはカップリングの曲らしいんですけど、この 2曲は、吉田(旺)先生がとっても思い入れが深い楽曲っていうのをお聞きして、私も、それは「ぜひとも歌わせてください」って言って歌わせていただきました。でも、私も、その 2曲はすごい好きで、聴けば聴くほど……、ちょっとなんか 中島みゆき さんのテイストが入っていたりとか……。

 

市川: 『雪』なんかは、「もう、なんでこういう詞の世界が書けるんだろう?」って……。自分が好きな人が突然消えちゃって、「どこどこに住んでるらしいよ」っていう噂を何年後かに聞いて訪ねていったら、もう家庭を持っていて、子供と一緒に歩いているところですれ違ったのに、私に気づかなかった……、っていう……。「先生……、これ、実体験なんでしょうか〜?」って……(笑)、本当にいつかお聞きしたいんですけど……(笑)。

 

市川: 吉田(旺)先生の「その歌に思い入れがある」っていう言葉とかから、やっぱいろんな想像がなんか自分の中で駆け巡りながらも、吉田(旺)先生って、『喝采』(ちあきなおみ)もそうですけど、もう本当に映画みたいな楽曲、作品を書かれる先生だな〜って……。その先生の思い入れが強いって聞けば聞くほど、歌う側としては「より、さらっと歌った方がいいのかな?」とか思ったり……、オリジナルに忠実に、何度も聴いて、幸(耕平)先生に何度もレッスンしていただきました。

 

ーー カバー・アルバム企画「唄女(うたいびと)シリーズ」5作目となる今回の『唄女Ⅴ ~ソノサキヘ』は、市川由紀乃 の「30周年特設サイト」で行われたファンからのリクエスト投票での人気上位曲と、市川由紀乃 が YouTube で、カバー曲を歌った動画を公開している『市川由紀乃の歌ってミルク』という企画で歌った曲の中から選曲されている。「歌ってミルク」とは、以前、北海道の別海町で生まれた子牛に「市川 牛乃(うしの)」という名前をつけた縁から、歌う前に牛乳を飲むことから名付けられている。

 

ーー 今作には、「歌ってミルク」から、こぶしを回した「こぶし ON」の『津軽恋女』(新沼謙治)と『みだれ髪』(美空ひばり)、こぶしを回さない「こぶし OFF」の『魂のルフラン』(高橋洋子)と『どうぞこのまま』(丸山圭子)が収録されている。

 

市川: 「歌ってミルク」は、自分で選ばせてもらった歌もあったり、あとは、キングレコードのスタッフさんが選んでくれています。あの……、実際、リクエストもいただいていたんですけども、今回、私は『魂のルフラン』(高橋洋子)は、必ず入れたいなという思いがあって……。と言うのも、まず、市川由紀乃っていう歌手の、何か多面性を見せるようなアルバムを今回作りたかったので……、『命あたえて』(森進一)とか『みだれ髪』(美空ひばり)を歌って『魂のルフラン』も歌うっていう……(笑)。

 

市川: 普通に、自分が「そういう感じの人がいたら面白いな」って思っちゃうので、それが 1枚の CD に入ってたら、「この歌を歌ってた人が、今度、この歌はどうやって歌うんだろう?」っていうふうに自分なら思うので、そういうアルバムにしたかったというのもあって、7曲目の『魂のルフラン』は、自分が選ばせてもらいました。

 

ーー テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲『残酷な天使のテーゼ』(1995年)でも知られる 高橋洋子 が歌った『魂のルフラン』は、1997年に発売された 高橋洋子 の 14枚目のシングルで、同年、公開されたアニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の主題歌(エンディング・タイトルロール)に使用された曲。演歌歌手で、この曲をこれほどうまく歌える人は、あまりいないと思う。一般的に、演歌歌手の場合、16ビートの細かいリズムを感じたり、16分音符のウラを歌ったりすることが苦手だったりするが、市川由紀乃の場合、細かいリズムのノリもパーフェクトだ。

 

市川: ありがとうございます。でも、『魂のルフラン』は、すごい難しいです……、速いし。

 

4 「こぶし ON」と「こぶし OFF」に分けて収録 〜「もう、全部、難しかったですけど…」〜

 

 

ーー カバー・アルバム企画の最新作『唄女Ⅴ ~ソノサキヘ』では、こぶしを回す 演歌・歌謡曲 6曲と、こぶしを回さないポップス系の 6曲に振り分けて、全12曲が収録されている。

 

市川: これは、前から、マネージャーさんに「何かやりたいことがあったら教えてください」って言われてて、移動中とかにお話ししてたんですけど、「いつか、ライブハウスで、昼公演・夜公演とかに分けて、"こぶし ON" "こぶし OFF" みたいなライブをやりたいです」っていう話をしてて、それを、本当は「今年やりたい」って言ってたんですけど、今年は、リサイタルだったり、30周年コンサートとかいろんなことが盛りだくさんの 1年だったので、そのライブができなかった分、アルバムでやらせてもらったという感じです。

 

ーー 「こぶし ON」の 6曲は、いずれも良かったが、とくに、『命あたえて』が印象的だ。オリジナルの 森進一 の歌唱はもちろんいいが、歌の個性が強い分、今回、市川由紀乃の歌で、楽曲本来の良さがより際立っているように感じる。歌声の良さと素直な歌い方で、あらためて、いい曲だと感じさせてくれる。

 

市川: ああ……、ありがとうございます。うれしいです。

 

ーー 「こぶし ON」の『みだれ髪』『おんな港町』『津軽恋女』『情炎』と、いずれも良かったが、『道頓堀(とんぼり)人情』(天童よしみ)が入っていたのが意外だった。

 

市川:『道頓堀人情』は、結構、リクエストで上位だったって聞きました。普段、歌わないような曲だからこそってことですかね。「浪速のど根性」「応援歌」みたいな歌は、私、自分のオリジナルでないんですよね。やっぱり、演歌が好きな方は、天童(よしみ)さんのああいう感じの曲がいいのかな〜って。

 

市川: いや〜、でも、演歌の方も、どれも難しかったですよ、やっぱり。『津軽恋女』(新沼謙治)は「歌ってミルク」で歌っていますし、どの曲も、なんだかんだでテレビ番組とかで歌わせてもらったりもしてたんですけど、『道頓堀人情』(天童よしみ)は、多分、初めて歌わせていただいたので……、多分、一番最後にレコーディングしたのが『道頓堀人情』だったと思います。難しいです。

 

ーー 一方、「こぶし OFF」の 6曲も名曲揃いだ。『亜麻色の髪の乙女』は、ヴィレッジ・シンガーズというよりは、2002年に発売された 島谷ひとみ のバージョンでのカバーで、市川由紀乃のアイドル歌手のような声のキュートな部分がよく出ている。『どうぞこのまま』(丸山圭子)では、低い方の声の魅力を感じさせるし、語るように歌う『池上線』(西島三重子)は切なく響く。『シルエット・ロマンス』(大橋純子)、『for you…』(髙橋真梨子)の名バラードも、歌い上げ過ぎず、実にうまく歌われている

 

市川: ああ……、ありがとうございます。もう、全部、難しかったですけど……、でも、やっぱり『for you…』(髙橋真梨子)とかは、語りの部分が、もう本当にお話されてるような感じなので、そこは本当に難しかったですね。結構、レコーディングでは、どれも手こずってましたけど……(笑)。なので、レコーディングする組み合わせの楽曲は、お願いしてました。

 

ーー その日に録る楽曲の組み合わせということだ。当然、「こぶし ON」と「こぶし OFF」は別の日にしたのだろう。

 

市川: はい、そうですね、(演歌とポップスは)別の日にしました。あと、たとえば、「集中して歌う歌」と「ここはちょっと肩のチカラを抜いて歌える歌」とかを組み合わせたり、あとは、自分が歌い慣れている楽曲と、今回、初めて歌う楽曲とかっていうのは、組み合わせたりとかしていました。

 

ーー いずれにしろ、『みだれ髪』から『魂のルフラン』まで、演歌とポップスの両方をここまで歌える人は、なかなかいない。歌の幅の広さを感じる。ただ単に「いろんな歌を歌ってます」ではなく、それぞれの曲で、市川由紀乃の魅力がよく出ているし、だからこそ、楽曲の良さも伝わってくる。

 

市川: うれしいです〜、ありがとうございます。

 

ーー このカバー・アルバム・シリーズ「唄女(うたいびと)」に、今後、入れてほしい歌を 3曲 リクエストしてみた。まず、先日、『うたコン』(NHK)で、市川由紀乃が歌っていた 島倉千代子の『この世の花』(作詞:西條八十 / 作曲:万城目正)がとても良かった。

 

市川: え〜っ、ありがとうございます〜、うれしいです! 

 

ーー そして、以前、『新・BS日本のうた』(NHK BS)でカバーした ちあきなおみ の『紅い花』(作詞:松原史明 / 作曲:杉本真人)。ちあきなおみ の歌は、「唄女(うたいびと)シリーズ」4作目『唄女 IV 〜歌(うた)・劇(ドラマ)・詩(ことば)~吉田旺作品集~』に、『喝采』『紅とんぼ』『冬隣』が収録されているが、『紅い花』は、吉田旺 作品ではないため、入っていない。

 

市川: あ〜っ! うれしいです! 私、あの時、初めて歌ったんですよ。杉本真人 作曲の……、いい曲ですよね〜。

 

ーー 3つ目は、意外と歌ってそうで歌ってなかった、師匠だった 市川昭介 作品、都はるみ の『さよなら海峡』(作詞:吉岡治 / 作曲:市川昭介)もいいと思う。

 

市川: あの歌、好きですね〜。え〜っと、前に、一度『人生、歌がある』(BS朝日)で歌ってます。

 

5 歌手デビュー 30周年を迎えて 〜「そういうところで感じたりします…」〜

 

 

ーー 1993年 8月21日にシングル『おんなの祭り』で 歌手デビューした 市川由紀乃は、長く売れない時期を過ごし、途中、4年半ほど歌手を辞めていた時期もあったが、今年、2023年、歌手デビュー 30周年を迎えている。(デビュー前とデビュー後のヒストリーに関しては、2021年のインタビューで詳しく話してくれているので、興味のある方は、そちらをお読みください。最下部にリンクをつけておきます。)

 

市川: そうですね〜……、でも、やっぱり、あまり 30年っていう実感はほとんどなくて……。ただ、最近、若手の方が多くなって後輩が増えていくと、「自分もそれなりに歌ってる年数は重ねてきたんだな」って思ったり……。山西アカリちゃんとかに、「水森(英夫)先生のところでレッスンしてるときに、(市川)由紀乃さんの『一度でいいから』とか『越後絶唱』とか歌ってました!」とか言われると……(笑)。

 

市川: でも、そういうのを聞くと、今、こうやって頑張っている後輩の皆さんが、自分の歌をレッスンで歌ってくれたってなると、「あっ、そっか、そのくらいの年数になったんだ……」って、そういうところで感じたりします。あと、行く先々、行ったところで、昔の色紙とか写真とかを貼ってくださってるお店とか、CDショップとか行くと、そういうのは感じますけど……。

 

ーー 今年、2023年から、来年、2024年にかけて、「30周年コンサート」で全国を回っている。現在、2023年 3月〜2024年 1月末まで、『市川由紀乃 30周年コンサート 〜ソノサキノユキノ〜』が 40本近く開催されているが、2023年 10月には、東京と大阪だけのスペシャル版として『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』(真利は市川由紀乃の本名)が「LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)」と「大阪 新歌舞伎座」で開催された。

 

市川: はい、そうです。全国を回っている『ソノサキノユキノ』と、東京と大阪だけでやった『ソノサキノハジ真利』は、演出してくださっている方も別で、構成も全然、違います。で、来年(2024年)の 3月からは、また『ソノサキノハジ真利』が始まって全国を回ります。それは、また、東京と大阪でやったものに沿った構成になる予定です。

 

ーー その、2023年 10月に 東京で行われた スペシャル記念公演『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』の模様を収録した Blu-ray / DVD / CD が、2024年 1月24日に発売される。『花わずらい』『名前』はもちろん、『命咲かせて』『心かさねて』『雪恋華』『秘桜』などのヒット曲に、木下龍太郎の歌詞が心に沁みる『絆坂』(作曲:市川昭介)や『海峡出船』(作曲:市川昭介)、ファンに人気の『横笛物語』(作詞:木下龍太郎 / 作曲:弦哲也)、そして、意外なカバー曲なども収録されている。さらに、「トラック野郎☆ゆき五郎」という、市川由紀乃の違った一面が見られるコント仕立ての楽しいコーナーもある。

 

市川: コントって言うか……、あの……「ゆき五郎」って、何年か前に大阪でちょっとやったんですけど、ああいう格好してなくて、着流しみたいな感じでちょっとだけやったことがあるんです。でも、もともと、そういう格好で、「普段、着物では歌えないっていう歌を歌ってみたい」ってことは、お伝えしてたんです。

 

市川: そしたら、今回、演出の方から、「"トラック野郎☆ゆき五郎" っていうのはどう?」「ちょっとバンドさんたちとも何かやり取りしながら、歌に繋げていきたい」って言われたんです。で、その中の『みちのくひとり旅』は、私が「歌いたい」ってお願いをして入れてもらった楽曲です。

 

ーー 2024年 1月24日に発売される この公演を収録した Blu-ray / DVD / CD では、スタジオ録音された CD では聴けないライブならではの歌の魅力を楽しめる。

 

ーー ところで、その魅力的な歌声のことを、市川由紀乃は、自分ではどう思っているのだろうか?

 

市川: え〜っ……、自分の声ですか〜……、おもしろい声かな……(笑)。

 

市川: あの……、人のマネをするのが好きなんですよ。だから、「この人のマネだったらできるかも」とか、で、時々、マネした自分の声を録音したりとか……。

 

市川: なので、ここ最近の『ソノサキノユキノ』も『ソノサキノハジ真利』も、司会の方が入らないで、コンサートの着替えてる間に、メンバー紹介とか、グッズ紹介とかを全部(録音した)自分の声でやってるんですけど、「このへんは、なんかちょっとサザエさんのカツオくんみたいな感じの声にしよう」とか、「このへんは、ちょっとアニメっぽい声で」とか、そういうノドの奥を開いたりきゅっとしたりとかして、いろんな声を自分で試してみたりとかするので、そう考えると、面白い声なのかなっていうのは感じます。

 

ーー その録音された喋る声もいい。抜群にヌケが良くて、クリアで、キュートだ。声優をやったら人気になりそうな声だと思う。

 

市川: ありがとうございます……。あのメンバー紹介も、普通のメンバー紹介ではおもしろくないので、その人の「人となり」みたいなものを入れたり、「あっ、この人はネコが好きなんだ」とか思って「ニャ〜!」って言ってみたり……(笑)。

 

6 小学生のころから知っている 水森かおり とのジョイント 〜「"それだけは絶対嫌だね" ってお互い言ってて…」〜

 

 

ーー 今年、2023年9月8日には、「吉本新喜劇」浅香あき恵 の特別公演『あき恵ちゃん祭り -最後のルッキズム! vol.2』にゲスト出演し、1部の「吉本新喜劇」に加え、2部のバラエティショーでは、最新曲『花わずらい』と、2022年に吉本新喜劇の座長だった 川畑泰史 とデュエットした曲『運命と呼ばせて』(2022年 発売のシングル『都わすれ』のカップリング曲)も披露した。

 

ーー もともと、市川由紀乃は「吉本新喜劇」が大好きで、毎週、録画して見ているし、実際、大阪の「なんばグランド花月」に、ひとりで見に行ったりもしている。2022年2月には、川畑泰史 とのデュエットの発売とともに、「吉本新喜劇」とコラボした座長公演『市川由紀乃 特別公演』を大阪「新歌舞伎座」を開催している。それ以来、「吉本新喜劇」の 浅香あき恵 とは連絡を取り合う仲だ。

 

市川: はい、そうです。(9月の)『あき恵ちゃん祭り』も、(浅香)あき恵さんから、もう前々から「今年、こういうことをやろうと思ってるんだけども、スケジュールあいてる?」って連絡もらってて、で、もう「あけておきます!」って言って……(笑)。で、「この日とこの日が、多分、濃厚」とかっていう連絡を常にもらっていて、出させていただきました。楽しかったです〜。

 

ーー 数多くのテレビ出演や、「30周年 記念コンサート」などで忙しい中、さらに、今年、2023年の8月までは、「水森かおり・市川由紀乃 ジョイントコンサート」でも、全国各地を回っていた。

 

市川: (水森)かおりさんとのは、8月の神栖(茨城県)がファイナルで、終わってしまいましたけど、昨年から始まって、40本くらいやりました。結構、いろんなとこ行かせてもらいました。

 

ーー 市川由紀乃 と 水森かおり は、実は、小学生のころからの知り合いだ。出会ったのは「ちびっ子のど自慢」の会場だった。

 

市川: はい、知ってました。実際、初めて会った時は、ユッコちゃん(水森かおりの本名のユキコ)は、もう、「ちびっ子 歌番組」の常連で、いつも優勝か準優勝をするので有名で、みんなが知ってる人だったので、話しかけられなかったくらいでした。でも、お母さんたちとかが、控え室で、出身が埼玉(市川由紀乃)と東京(水森かおり)で近かったので、そこで会話して連絡先を交換したりして……。で、その何年後かに、そのちびっ子たちだけで、そのちびっ子の中のご両親が経営されてる老人ホームに「夏休みにみんなで歌いに行きましょう」っていうのがあって、そこから、結構、お話できるようになりましたね。

 

市川: だから、なんか「仲良く」っていうよりも、私はすごく憧れの眼差しで見てて、ユッコちゃん(水森かおり)は「こっちおいで」とか、お姉ちゃん的な存在で、子供の頃は、家族ぐるみで、オーディションが終わったら、他のちびっ子仲間とかとみんなでご飯食べるとか、そんな感じでしたね。

 

ーー 3歳から「ちびっ子のど自慢」に出場し、人前で歌っていた 水森かおり は、当時、そういう「ちびっ子 歌番組」では有名だった。水森かおり は、市川由紀乃 より 学年では 2つ上だが、デビューは、市川由紀乃の方が 2年 早い。

 

市川: でも、一緒に(ちびっ子歌番組に)出たのは一度だけで、でも、お互いの存在は知っていたので、歌手になってからの方が……、デビューして現場で会うと、よく、その当時一緒に戦ってたちびっ子の名前とかお互い言い合ったりとか……、で、ここ何年間かぐらいで、一緒に何回かご飯に 2人で行ったりとかはしてますね。それで、なんか「一緒にやりませんか?」みたいはお話をいただいて、ジョイントコンサートで回らせてもらいました。

 

ーー この 2人のコンサートなら、お客さんも楽しいだろう。

 

市川: そうですね……、なんか、かしこまったジョイントじゃなくて、全部わかれたジョイントではなく、ず〜っと一緒に出てるんです。お互い、引っ込んでるっていうのが少ないジョイントにしたんです。なんか、「それだけは絶対嫌だね」ってお互い言ってて、「はい、ここからは、この人のコーナー」とかあるじゃないですか、そういうのはジョイント感がないから、やっぱ、お互いわかり合ってるからこそ、2人で話して進行していくとかっていうものにしたかったんです。

 

市川: なので、後半の持ち歌 2〜3曲のところは、お互い自分のコーナーなんですけど、基本、そこまではずっと 2人で進行して、お互いがお互いの歌を歌うときは後ろで聴いてるとか……、あとは、デュエット曲とかをやっぱり多くしたりとか……、カバーのときも、そうですね、

 

ーー そういう縁から、テレビの音楽番組でも 2人の仲がとりあげられることも少なくない。以前、『歌謡プレミアム』(BS日テレ)に 2人で出演した時には、それぞれがお互いの持ち歌を交換して、市川由紀乃が『五能線』を、水森かおりが『命咲かせて』を歌った。その時、水森かおりが「二人は声が似ている」と言っていた。「声が似ている」と思ったことはなかったが、歌交換をした時に、どちらも違和感がなかったことから、「声というより、歌い方が似ているのかも」と思った。

 

市川: う〜ん……、(水森)かおりちゃんは、やっぱり、声太いから……、芯があるので、高音がすごい強く出る声だから……。私は……、似てるっていうか……、ハモったときに、一番、ハモり具合が心地いいのが(水森)かおりちゃんかなと思いました。やっぱり、いろんな歌い手さんとハモったりとか、一緒に歌うことも女性の方でもあったりするんですけど、『恋のバカンス』とかハモったときは、お互いが「一番しっくりくる」っていう、なんか安心感があるっていうか、それはありましたね。

 

7 笑って泣けるステージをセルフ・プロデュース 〜「そこが自分の理想というか…」〜

 

 

ーー 市川由紀乃が、今年の目標として「面白おかしい一年にすること」と言っていたのを、どこかで目にした。

 

市川: やっぱり、あのコロナ禍があって、今やっとお客様も声を出していただけるようになったり……、お見送り会って、ずっとパーテーションとか飛沫シートがある中で、今は、ハイタッチ会とかに変わってまだ握手までいかないですけど、徐々に、いろんなことが緩和されて、皆さんとの距離も縮まる中で、やっぱり「ステージは楽しい構成で」と……。歌はじっくり聴いていただくところと、何かもう台本とかがなくて、そういった土地土地で皆様と何かやり取りできたりするコーナーがあって、届けられるっていうものを作りたいっていうのがあったので……。

 

市川: だから、たとえば、「笑って、泣いて、最後に笑って帰ってもらう」みたいなステージが、そこが自分の理想というか……。そうなると、やっぱり「面白おかしく」っていうのはとても大事なことで、人を笑わせることってとっても難しくて、でも、そこを極めてる「吉本新喜劇」の皆さんとか、お笑いの皆さんって、やっぱりすごいっていうのがあるので、そういう部分では、「市川由紀乃のショーは面白い!」って思ってもらいたいなっていうのがあったので、「面白おかしい一年にすること」っていう目標にしたんです。

 

ーー 東京と大阪で開催され、2024年 1月24日に Blu-ray / DVD / CD で 発売される『市川由紀乃 リサイタル 2023 ソノサキノハジ真利』は、まさに、そういうコンサートになっている。

 

市川: はい、そうですね。それは、もう思った通りにできました。

 

ーー 「笑うこと」と「泣くこと」は、正反対のようにも思えるが、いずれも、理屈ではない「感情の反応」だ。「吉本新喜劇」は、ただ「おかしい」だけではなく、笑いの中に「ホロリ」とさせる要素があって、「笑って、泣ける」からこそ、長年愛され、60年以上もテレビ放送されている。今回のカバーアルバムに収録された『情炎』を歌っている 吉 幾三 のステージも、「笑って泣けるステージ」だ。

 

ーー ところで、最近、よく、ひとりでカラオケボックスに行くらしい。

 

市川: ああ……、行きますね……、前からなんですけど……。まあ、でも、最近、ひとりで、いろんなとこ行っちゃいます。まあ、普通なら、全然、行くと思うんですけど、ラーメン屋さんとか立ち食い蕎麦屋さんとか……、焼肉はまだないんですけど、回転ずしとか……、あと、ひとりで大阪行くとか、京都行くとか……。

 

市川: 昔は、なんか「ひとりで喫茶店」とか、「ひとりでラーメン屋」とかちょっと行けなかったんですけど、今は、ひとりでどっかに行くことが楽しくて……。で、わからなかったら人に聞けばいいし、とか、そういうことが昔はできなかったんですけど、今は、なんかひとりで何かをするのが楽しいですね。で、常に人間ウォッチングしてるので……(笑)、うん、電車乗ってても、なんかソワソワしだしたりなんかしてると「この人もうそろそろ降りるな」とか……(笑)、そういうので、ひとりの時間で楽しんでるっていうか。

 

市川: カラオケもそうですね。声を出すお仕事というか、「コンサートがちょっとここで何日間かない」ってなると、声出してないと不安になるので、「ちょっとカラオケボックスへ行こう」とか。

 

ーー 市川由紀乃くらいになると、ほとんど休みの日はないと思うが、そういう時、調整のために行くようだ。

 

市川: そうですね……、お昼は安いので……(笑)、ギリギリくらいまで……(笑)。お昼を外で食べて、ドリンクバーで夕方 5時くらいまで 4〜5時間、休みの日とかは、ひとりでカラオケで歌ってます。

 

市川: あと……、カラオケボックスで「DAM チャンネルをご覧のみなさん!」(新曲のプロモーション動画)っていうのが、何度も何度も流れてるので、あれ絶対見ちゃうんですよね……(笑)。そこで、「ああ〜、この人、こんなの歌ってるんだ〜」とか。で、あとは、ライブ映像が見られたりとかもするので、歌わないでそれをかけて、矢沢永吉さんとか続けて見たりして、歌わない休憩時間は、そういうライブ映像を楽しんだりとかしてますね。

 

ーー 最後に、30周年という節目にあたり、今後、やってみたいことを聞いた。

 

 

市川: う〜ん……、でも、今、自分がいろんなことを……、「こういうことやりたい」とか「こうしてみたい」とかっていうことがすごく増えてきているので、「こういう楽曲を歌ってみたい」とか……、そういうのが、もう自分の中でどんどん広がっていくというか、「そういうときはこういう衣装を着たい」とか、「こういう演出がしたい」とかっていうのが、あの……、自分の中でいろんなことを考えることが楽しくて、それが、実際、採用していただいて形になるならないはわからないんですけど、何かそういうことが一つ一つ何か形になってくれたら嬉しいなとか思います。そうですね……、考えるのが好きですね……。

 

(取材日:2023年11月17日 / 取材・文:西山 寧)

 



市川由紀乃のデビュー前、デビュー後のヒストリーが知りたい方はコチラ ↓

いろいろわかる… 市川由紀乃 ロングインタビュー!(2021年2月)
いろいろわかる… 市川由紀乃 ロングインタビュー! 追い詰められて一度は引退…。復帰後、デビュー24年目にして紅白出場、レコード大賞 最優秀歌唱賞受賞! まるで演歌のような人生! 心に響く、その凛とした歌の秘密は…?

いろいろわかる… 市川由紀乃、ロングインタビュー 第2弾!(2022年2月)

 
 


 
 
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■ インタビュー記事 関連動画

 
 
34th single 2022年 8月24日 発売 『石狩ルーラン十六番地』


33rd single 2022年 2月2日 発売 「都わすれ」

 
33rd single 2022年 2月2日 発売 「運命と呼ばせて」(デュエット w / 川畑泰史)

 
32nd single 2021年 3月10日 発売 「秘桜」

 
31st single 2020年 4月08日 発売 「なごり歌」 第53回 日本作詩大賞 大賞 受賞曲

 
30th single 2019年 12月25日 発売「懐かしいマッチの炎」NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」
 
 

29th single 2019年 1月30日 発売 「雪恋華」 第61回 日本レコード大賞 最優秀歌唱賞 受賞曲


26th single 2016年 4月20日 発売 「心かさねて」 第67回 NHK紅白歌合戦 歌唱曲

 
25th single 2015年 4月22日 発売 「命咲かせて」
 
 
【市川由紀乃の歌ってミルク】「魂のルフラン」/市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)

 
【市川由紀乃の歌ってミルク】「どうぞこのまま」/市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)

 
【市川由紀乃の歌ってミルク】「みだれ髪」/市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)

 
【市川由紀乃の歌ってミルク】「津軽恋女」/市川由紀乃
(カバーアルバム『唄女Ⅴ ~ ソノサキヘ』収録曲)

 
市川由紀乃 / 『唄女 IV』  レコーディング・ドキュメンタリー VoL.1
 
 
市川由紀乃 / 『唄女 IV』  レコーディング・ドキュメンタリー VoL.2

 
市川由紀乃さんのお人柄をご紹介します!
(浅香あき恵「あき恵ちゃんのチョベリグ発信地!」)