テングサの歌

谷山浩子

テングサの歌

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
発売日:1991/05/20
この曲の表示回数:46,278回

テングサの歌
紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの古いベンチの上にあたしはいるの

あたしテングサ 海からとれた紫色よ もじゃもじゃ髪よ
誰か忘れた誰か捨てたの 思い出せない何も知らない

ぽかぽかお陽さまよ いい天気
誰もいないのよ なぜかしら
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球ってきもちのいいものね

汽車の時間に汽車が来ないの 夜になっても灯りがつかない
海はみえるが船は通らず 道は見えるが車は通らず

あたしテングサ 海からとれた 海の生まれは退屈知らずよ
何万年でも何億年でも ずっとこうしてぼんやりできるの

しゅるしゅるそよ風よいいきもち
駅長さんの帽子がほら ころがっているわ
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球って もぎたてトマトみたい

紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの古いベンチの上で あたしはフワフワ

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