日暮し

布施明

日暮し

作詞:布施明
作曲:布施明
発売日:1998/11/27
この曲の表示回数:17,483回

日暮し
ほんの短い物語り 男と女のお話だけど
落日時のひとりごと
黙ってそこで聞いてておくれ 聞いてておくれ
綿色淡い霧につつまれ
出逢いの夜はすず虫鳴いて
はやり歌など僕が歌って
戻る坂道恋のまえぶれ
愛することの苦しさと若い心の浮草流れ
たった七日の愛の日も
ぼくがおとなでいてさえしたら いてさえしたら

時の流れはちぎれ雲
見にしみて風が通りすぎてく
運命(さだめ)のいたずら再会に
君は僕など忘れていたね 忘れていたね
雪色寂しい淋しさなんて
感じるものかといいきかせても
やっぱりひとりは肌寒く
ラジオの唄さえため息まじり
七日前には咲いてた花も
今日はひっそり窓辺で散って
もっと大事に育てていたら
ぼくの心も咲いてたものを 咲いてたものを

朝の光はつづれ織り
きのうとあしたを結ぶ糸
落ちて消えてく朝露も
心地いいのか空しさが
男と女は春の風
所詮けだるい心のあそび
あそびつかれた青春と
渡る舗道ですれ違うだけ すれ違うだけ

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