銀河図書館

鷺沢文香(M・A・O)

銀河図書館

作詞:烏屋茶房
作曲:烏屋茶房
編曲:烏屋茶房
発売日:2018/07/18
この曲の表示回数:24,709回

銀河図書館
三桁と四文字の空を見上げてる
夜空の果ての本棚の国の中

何回も書いては消えていった言葉
真っ白な宇宙に尾を描いたほうき星

空を割いて線を書いた
それは嘘みたいに美しく

溢れた文字 夜空の一頁
この手が今触れる物語
消えてしまう 朝がくるのならば
世界を満たした言葉を全部
光を全部

図書館の銀河から逆さまに落ちた
少女がやがて恋を知るストーリー

祈るように 揺れるように
誰もいない夜を紡いで

題名のない 夜空の一頁
瞳の中焼きついた景色
言葉の海 有り余る奇跡の中で

溢れた文字 夜空の一頁
この手が今触れる物語
夜がいま明けてゆくよ、だけど
世界を満たした言葉を全部

大きな大きな図書館で、女の子が本を読んでいました

そこはとても静かな場所
だれもいない銀河の果てで
女の子は、本を読んでいました

女の子は寂しくなんてありません
本を開けばそこには、たくさんの物語がありました

しかし、ある日大きな嵐が来て、
女の子は、知らない星へと落とされてしまったのです

目を覚ますと、そこは四角い空の不気味な街
女の子は、怖くて怖くて仕方ありませんでした

そこへ一人の人がやってきて、本を手渡してこう言いました
「さぁ、君の物語を聞かせて!」

本を読み始めると、たくさんの人がやってきました
わくわく、どきどきしながらみんな物語に夢中でした

「めでたしめでたし」
みんなは笑顔になって、四角い空にも星がきらめきだすのでした

本を渡した誰かが女の子の前にやってきて言いました
「素敵な物語をありがとう。君をずっとずっと、待っていたんだ!」

女の子はどうしてか、顔を真っ赤にしながら、笑いました。

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