惜春

作詞:椎木知仁
作曲:椎木知仁
発売日:2018/11/07
この曲の表示回数:60,202回

惜春
味のないフライを砕いたまま
薄い茶を交わしていた
夏日報道に金魚は浮いていた
周りはセックスやドラッグたちとよく遊んでいた
大人になったような気がしていた

僕らは笑ったって 写真に残したって
いつかはどこかへ忘れてしまうんだ

虫の様に坂に溜まっていた
肺に愛を濾していた
週末になるとみんな踊っていた
彼女は既読と約束を一々欲しがった
駅でするキスの味を覚えていた

僕らはいつだって 自らを愛していて
本当はほとんどもうどうでもよかったんだ

僕はついにもうやめてしまったんだ
本当にもう面倒くさくなった
YouTubeかなんか流したまんま
目を瞑っていた
そしてそのまま眠ってしまっていた

白い布を羽織っていた 不思議な感じだった
周りに続いて沖へ歩いていた
急に爆音で木琴が鳴って呼吸を失った
ソファで目覚めた
ふとみると君からの着信だった

僕らはいつだって 勘違いばっかで
幸せはいつだってそのおかげだったんだ

追い風を追い抜いてゆくように
思い通り遠い方に行こう
あの雲切り裂く大胆なイメージで
思い出しても辛くないように
荷物で重たくないように
僕らはいつも わざと置いていて
忘れてしまうんだ

だから忘れる為に先を急ぐんだ

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