夏ノ詩

作詞:小幡康裕
作曲:小幡康裕
発売日:2019/07/17
この曲の表示回数:22,492回

夏ノ詩
待ち合わせした 改札前
遠くで手を振る あなたの
見慣れない 浴衣姿
赤くなるのを 必死に隠してた

人混みの中
慣れない下駄が痛くて 我慢してたら
黙って 手を引いてくれた
二人 はぐれないように

やがて上がった光に
照らされた 綺麗な横顔
特等席で あなたを見つめてた
永遠を願ってた、
終わるはずないと思ってた……

あなたのそばにいたかった
どうかどうか 忘れないでください
一人ぼっちの部屋に 花火の音
痛く痛く 響く夜
青き青き 夏ノ詩

バカみたいだよね
今も夢に出てくる どうしようもないね
眠る前 いつもくれた
「おやすみ」は もう聞けない

夏果ての蝉のように
力尽きるまで 泣いても
捨てられない 優しいあなたの記憶も
時の風になびいて
少しずつ色あせるのかな

ハートの打ち上げ花火
逆さのスペードになって落ちた
心の陽灼け跡は 消えずに
潮混じりの夏風に
今もひりひり痛むよ

宙(そら)に咲くその一瞬に
ピントが合わず消えた
永遠じゃなかった でも
わたしのすべてだった あの
鼻に触れ 笑う癖
髪を撫でる 大きな手
少しだけ かすれた声
ぎゅっと、ぎゅっと だきしめて

あなたのそばにいたかった
どうかどうか 忘れないでください
心の陽灼け跡は 消えない
それでいいよ

あなたに逢えてよかった
はじめて心からそう思えた
花火のあと 静まった街に
蝉時雨が響いてた
あんなにも恋していた
青き青き 夏ノ詩

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