秋ざれの 真尾坂に 吹き過ぎる 野風
藪陰の 陵に 心思う
湿る 様な
木下闇に 籠める 雲霧に
苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の
憐れを 念い 塞ぐ
陽月の 白峯は 徒夢の 別れ
濡鷺の 一輪は 影も 無し
厳し 御世に
在らせられし 時代は 昔歳と
深い 闇の 茨に 身を 委ね
蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く
浪の 景色は 変わらじを
形無く 君は 成りにける
濡つる 愚僧を
呼ばう 聲 響く
振る舞おう 返し歌
安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い
流れに 寄せる 浪
残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを
此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ
彼の 捌きへの 猛襲
否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て
聞き負えよ 道義の 聲
奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い
糾える 妬婦の 陰
国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪
偈を 哭を 天魔に 問う
よも 了らねば 啾啾
否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て
慾心と 二人連れ
聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭
魔道 踏み締む 踊躍の 影が
闇に 躍りて 声高に 喚く
業 炎 暴 雷
野葬 紛いの 惨酷に 就かば
無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ
業 炎 暴 雷
怨 念 戒 終ふ 肯ふ
高 慢 業曝しの 楼
業 障 断 免罪
邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意)
奏 覧 憚らしの 令
族 類 噴飯ぞ
寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開)
堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺
詛ふ
縦し 過ぎしの 閨が
いと 麗しき 玉とて
斯かる 後の 御身に 執りて
総ては 何為なる
現人の 死出に 於いて
如何な 開きも 有らざる
我にも 媚ぶらぬ 詞の
摯る 諭しが 誄に 成る
衷情を 憶ゆと
いこる 心 冷む
藪陰の 陵に 心思う
湿る 様な
木下闇に 籠める 雲霧に
苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の
憐れを 念い 塞ぐ
陽月の 白峯は 徒夢の 別れ
濡鷺の 一輪は 影も 無し
厳し 御世に
在らせられし 時代は 昔歳と
深い 闇の 茨に 身を 委ね
蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く
浪の 景色は 変わらじを
形無く 君は 成りにける
濡つる 愚僧を
呼ばう 聲 響く
振る舞おう 返し歌
安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い
流れに 寄せる 浪
残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを
此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ
彼の 捌きへの 猛襲
否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て
聞き負えよ 道義の 聲
奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い
糾える 妬婦の 陰
国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪
偈を 哭を 天魔に 問う
よも 了らねば 啾啾
否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て
慾心と 二人連れ
聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭
魔道 踏み締む 踊躍の 影が
闇に 躍りて 声高に 喚く
業 炎 暴 雷
野葬 紛いの 惨酷に 就かば
無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ
業 炎 暴 雷
怨 念 戒 終ふ 肯ふ
高 慢 業曝しの 楼
業 障 断 免罪
邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意)
奏 覧 憚らしの 令
族 類 噴飯ぞ
寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開)
堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺
詛ふ
縦し 過ぎしの 閨が
いと 麗しき 玉とて
斯かる 後の 御身に 執りて
総ては 何為なる
現人の 死出に 於いて
如何な 開きも 有らざる
我にも 媚ぶらぬ 詞の
摯る 諭しが 誄に 成る
衷情を 憶ゆと
いこる 心 冷む
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