あべりょう指を入れないで歌詞

指を入れないで

あべりょう

作詞：あべりょう
作曲：あべりょう
発売日：2023/08/25
この曲の表示回数：3,933回

出産の瞬間に立会ったら　赤ちゃんの頭が
ピッコロ大魔王みたいに伸びてて　ビビった
触るとブニブニで　怖くなって　押し込もうとしたら
「指を入れないで！」と　看護婦に怒られた

赤ちゃんの脳天は　骨がなくペコペコで　指が入りそう
産道通り　脳の拡大のため　20に頭蓋骨分け

300の骨、膜、軟骨が　くっつき　200の骨になり
大腿骨　指の長さ　人間特有の　S字状の脊椎
直立歩行し　脳を支え　細かい手作業のため
クソ真面目に育つ骨格に　指を入れないで

お腹の胎児の顔は　左右から伸びる突起が　癒合し
頭蓋骨になるが　たまに　唇縦に割れた　口唇裂
思春期に　背が1年で10cm伸びるのは　骨の成長と
その端の　軟骨細胞が分裂　硬い骨になろうと　軋む
だから　軟骨に指を入れたり　引っ張って脱臼させては　ダメ
産後に豹変する　ママのイライラも　見守って

骨の水分は20％で　軟骨は70％
柔軟に骨繋ぎ　クッションする軟骨
肺を拡張、収縮し　呼吸させる肋軟骨も
耳　鼻　喉で発声できるのも　軟骨

四十肩　膝　腰の　痛みで知る　軟骨のありがたみ
産まれる前から　キミを支え　動く自由も与えた
軟骨がその機能失うとき　人は激しく老いを感じる

手足を持たない脊椎動物　それこそが魚類
サメみたいな　全身が軟骨でできた祖先
軟骨にカルシウム貯め　硬骨化した奴が上陸し
重力から臓器守り　鰭(ひれ)は手足に

5億年前　カンブリア大爆発　酸素を歯車にして駆動し
軟骨が支え　動く自由与え　生物は進化
軟骨のその機能　失う種は　環境に淘汰され　消えた

この歌詞をマイ歌ネットに登録 >
このアーティストをマイ歌ネットに登録 >